研究課題/領域番号 |
19H02785
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35030:有機機能材料関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
笠井 均 東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (30312680)
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研究分担者 |
小関 良卓 東北大学, 多元物質科学研究所, 助教 (80780634)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / 再沈法 / 表面修飾 / 抗がん剤 / ナノ薬剤 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らは、抗がん活性を持つ化合物だけで作られたナノ薬剤の作製に既に成功しているが、動物実験における薬剤輸送効率に改善の余地があることが判明した。そこで、本申請研究では、1) ナノ薬剤の表面修飾、2) 細胞実験による評価、3) 動物実験によるナノ純薬の腫瘍部位への集積性および抗腫瘍活性の評価を通じて、腫瘍組織にナノ薬剤を効率的に輸送させる手法を確立する。
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研究成果の概要 |
本研究では、プロドラッグ分子のみで構成されるナノ・プロドラッグの薬物送達効率の向上を目的に、アルブミンによる表面修飾を検討した。その結果、表面修飾を施したナノ・プロドラッグは未修飾の場合と比較して、良好な細胞取り込み性を示すことが明らかになった。すなわち、アルブミンによる表面修飾を行うことで、生体環境においても良好に分散し、腫瘍組織へ移行後、がん細胞へと取り込まれることで高い薬理活性を発揮すると見込まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、次世代ドラッグデリバリーシステムによる新規抗がん剤として期待されるナノ・プロドラッグの表面修飾技術を確立した。また、これまで不明であったナノ・プロドラッグの細胞内動態を解明し、今後のナノ・プロドラッグの抗がん剤としての実用化展開に向けて重要な知見が得られた。
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