研究課題/領域番号 |
19H02815
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分36020:エネルギー関連化学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
笹原 亮 神戸大学, 理学研究科, 特命准教授 (40321905)
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研究分担者 |
玉置 悠祐 東京工業大学, 理学院, 助教 (10752389)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 人工光合成 / 光触媒 / 2核錯体 / 半導体 / 走査プローブ顕微鏡 |
研究開始時の研究の概要 |
2核錯体と半導体微粒子で構成されるハイブリッド人工合成光触媒の精密モデル表面を、半導体単結晶基板を用いて作製する。吸着2核錯体の構造、励起電子移動、安定性を分子スケールで解析して、高い量子収率と安定性を実現する2核錯体及び半導体表面の構造を特定する。結果に基づいて2核錯体の構造(官能基の選択、錯体間の結合の変更など)と半導体表面の構造を調整し、高量子収率のハイブリッド光触媒を作製する。
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研究実績の概要 |
本研究では、半導体微粒子と2核錯体で構成されるハイブリッド人工光合成光触媒について、2核錯体の吸着構造及び半導体表面のナノ構造が光触媒活性に与える影響を解明する。2核錯体は、アルキル基で接続された増感単核錯体と触媒単核錯体で構成される。増感錯体で光励起された電子は、アルキル基を経て触媒錯体に移動する。触媒錯体はCO2を配位子として取り込んで、光励起電子でCO2を還元する。2核錯体を半導体に吸着させる際にアルキル基に捩れや撓みが生じると、光励起電子の移動効率が変化すると予想される。吸着2核錯体の増感錯体-触媒錯体間の方位や距離を解析して光触媒活性と関連付ければ、その情報を基に2核錯体の構造や半導体表面の構造を最適化して、ハイブリッド光触媒の量子収率・耐久性を向上できる。 令和2年度は、半導体のルチル型酸化チタン(TiO2)単結晶 (1×1)表面にハイブリッド光触媒の作製で行われる湿式法(錯体のアセトニトリル溶液にTiO2結晶を浸漬させる方法)で増感単核錯体を吸着させ、個々の増感錯体を走査トンネル顕微鏡(STM)を用いて画像化することに成功した。次段階として、今年度は湿式法の条件を完全に再現することに着手した。TiO2(110)-(1×1)表面への増感錯体の吸着を、「TiO2表面で単分子膜を形成する量の錯体を含む溶液」を用いて「N2雰囲気下で錯体溶液を攪拌しながら」実施した。X線光電子分光法を用いた定量解析では、単分子膜量の増感錯体が吸着していることがわかった。一方、STMを用いた分子スケール観察では、吸着錯体が部分的に凝集していることがわかった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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