研究課題/領域番号 |
19H02844
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
有本 博一 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60262789)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | オートファジー / AUTAC / ミトコンドリア / 疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
私たちの身体を構成する物質は、絶えず入れ替わる必要があり、細胞内分解の乱れや停滞は疾患や老化につながります。本研究では、細胞内に蓄積する有害物質を選択的にオートファジー分解する手法の開発を目指しています。 これまでの研究で、AUTACと仮称する技術を確立しつつあり、本課題ではオルガネラの分解について重点を置いて研究します。また、次世代AUTACとなりうる優れた新手法の開発に挑戦します。
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研究成果の概要 |
私たちの身体を構成する物質は適切に更新される必要がある。神経細胞のように細胞自体の寿命が長い場合には、有害物の蓄積が疾患につながると指摘されている。そこで、細胞内の主要分解機構であるオートファジーを利用して、細胞内に存在する疾患原因物質を取り除く手法について研究した。疾患原因物質を選択するため、標的化リガンドと称する適切な化合物を選び、別途見出した分解タグ構造を分子鎖(リンカー)で結合してキメラ分子とした。このキメラ分子:AUTACを用いて、種々のタンパク質やミトコンドリアの分解を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オートファジーの機構解明についてノーベル賞が与えられた現在でも理解が難しい問題が残されている。そのひとつは、分解する相手(基質)を選択する機構である。私たちは、分解選択性の目印として働くタンパク質修飾を自ら見出して、これを疾患原因となるタンパク質等に自在に導入する手法:AUTAC法を開発した。特定の基質を分解する医薬品につながると期待される。オートファジー機構を用いる基質選択的分解剤は、AUTACが世界初の例であり学術的な意義も高い。
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