研究課題/領域番号 |
19H02885
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
片岡 孝夫 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (20242307)
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研究分担者 |
木村 賢一 岩手大学, 農学部, 教授 (30344625)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 9,360千円 (直接経費: 7,200千円、間接経費: 2,160千円)
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キーワード | 炎症性サイトカイン / 低酸素応答 / バイオプローブ / TNF-α / NF-κB / HIF-1α / IFN-γ / ICAM-1 / Ostruthin / Isopanduratin A / Cucurbitacin B / Kujigamberol / Allantopyrone A / シグナル伝達 / α-conidendrin / IKK-16 / isopanduratin A / トリテルペノイド / Eomesodermin / アシアチン酸 / allantopyrone A |
研究開始時の研究の概要 |
炎症反応の慢性化は自己免疫疾患、がん、糖尿病等の原因になる。一方、低酸素応答は、虚血性疾患やがん等に関係している。申請者らは、これまでに炎症反応や低酸素応答に作用するユニークな小分子化合物(バイオプローブ)を同定した。本研究では、炎症反応と低酸素応答の分子メカニズムを解明することを目的として、独自に同定した小分子化合物を手がかりとして、より高活性な小分子化合物の創製、及び作用メカニズムの解明を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、ostruthin誘導体、isopanduratin A、α-conidendrin、cucurbitacin Bが炎症性サイトカインTNF-αで誘導される転写因子NF-κBのシグナル伝達経路を阻害する作用メカニズムを明らかにした。細胞接着因子ICAM-1の発現や糖鎖修飾に対するβ-boswellic acidを含むウルサン型五環性トリテルぺノイド、及びIFN-γの発現に対するkujigamberol類縁体の生物活性の評価を行った。Allantopyrone Aがプロテアソーム活性を低下させることによって低酸素誘導因子HIF-1αを安定化することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、炎症性サイトカインによるシグナル伝達や遺伝子発現を制御する小分子化合物、及び低酸素応答のシグナル伝達を制御する小分子化合物の作用メカニズムを明らかにした点、並びにバイオプローブによる制御の可能性を示した点に学術的意義がある。さらに、炎症反応や低酸素応答における小分子化合物の作用メカニズムは、炎症性疾患や虚血性疾患等に対する予防薬や治療薬のリード化合物の創製への貢献が期待される点に社会的意義がある。
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