研究課題/領域番号 |
19H02898
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
渡辺 賢二 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (50360938)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | コリバクチン / 天然物 / 生合成 / 大腸がん / 化学構造解析 / 遺伝毒性物質 / 大腸菌 / 天然物化学 / 大腸ガン / 細菌叢 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、E. coli-50を用いて、in vitro, in vivo における遺伝毒性、大腸発がん促進効果を検討するとともに、コリバクチン自体の化学構造を明らかにし、その遺伝毒性及びDNA付加体構造を解明する。
|
研究成果の概要 |
コリバクチンの構造解明は,10年以上もの間達成されていなかった.そのため,多くの研究者がコリバクチンそのものの単離ではなく,生合成遺伝子の機能解明によるコリバクチンの再構築や,コリバクチンのDNA付加物の詳細な解析を進めることにより,実際にコリバクチンの構造決定が達成されている.この構造決定までに数多くの研究が報告されており,その集合知による構造の解明は非常に興味深いものとなっている.我々のグループもこのコリバクチンの構造解明研究を進めていたが,生合成解析ではなく実際にコリバクチンを単離するというアプローチで実際にコリバクチンの代謝産物を単離して構造を解明することに成功した.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は物質科学としての理解が化学のみならず医学に対してもインパクトを与えるものとなったと考えられる.最近はMSデータのみの論文もよく見かけるが、NMRを駆使しての精密構造解析の「単離構造決定」が最先端科学であることを改めて示した研究成果と言える. それとは別に、構造解析の研究テーマ自体が,がん治療にまで影響を与えたことになり,これは医学へと直結する. 化学構造の解析データそのものは小さいことでもゲノム情報に対する知見に化学的なプラスアルファがあれば,合理的な理解から導き出される革新的な治療への道が拓かれると感じている.
|