研究課題/領域番号 |
19H02934
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
一谷 勝之 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (10305162)
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研究分担者 |
内海 俊樹 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (20193881)
岡本 繁久 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30211808)
清水 圭一 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 准教授 (30305164)
志水 勝好 鹿児島大学, 農水産獣医学域農学系, 教授 (40261771)
鈴木 章弘 佐賀大学, 農学部, 教授 (50305108)
村中 智明 名古屋大学, 大学院生命農学研究科, 助教 (50761938)
穴井 豊昭 九州大学, 農学研究院, 教授 (70261774)
田浦 悟 鹿児島大学, 総合科学域共同学系, 教授 (80216598)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 抵抗性遺伝子 / 抵抗性育種 |
研究開始時の研究の概要 |
白葉枯病はイネの最重要病害の一つであり,細菌病の中で4番目に重要と位置付けられている.その対策には,抵抗性遺伝子の活用が効果的である.私たちは,人為突然変異によって誘発された,複数の白葉枯病菌レースに抵抗性を示す遺伝子を3つ見出しており,そのうちXM14系統がもつxa42は研究が進み,原因と考えられるDNA塩基配列変異を検出している.また,XM5、XM6系統がそれぞれもつ劣性抵抗性遺伝子xa19,xa20も連鎖分析を行い,染色体上の座乗位置が判明している.私たちは,3抵抗性遺伝子の本体を明らかにするとともに,形態的,生理的,分子遺伝学的アプローチで抵抗性機構を解明することを目的としている.
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研究成果の概要 |
イネ品種IR24は白葉枯病に罹病性であるが,人為突然変異処理により抵抗性系統XM5, XM6, XM14が得られている.各系統は1抵抗性遺伝子を持ち,それぞれxa19, xa20, xa42と命名された. 高密度連鎖解析と次世代DNAシークエンサー解析を組合わせることにより,xa19, xa20, xa42の遺伝子の本体を明らかにすることができた.また,これらの抵抗性遺伝子をもつ新しい育種材料を育成した.xa42がもたらす抵抗性を生理学的に解明した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
私たちが同定した人為突然変異系統に由来するイネ白葉枯病抵抗性遺伝子はいずれも1塩基置換によるもので,2つはアミノ酸の非同義置換,1つはスプライシングの効率低下によると思われるものであった.また,2遺伝子は既知の抵抗性遺伝子とは異なる機能を持っていた.このことは,一般に塩基置換を誘発する化学変異原MNUの「軽度の」変異がもたらす新規突然変異抵抗性遺伝子開発の可能性を示唆している.
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