研究課題/領域番号 |
19H02937
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
佐藤 豊 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 上級研究員 (90510694)
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研究分担者 |
竹久 妃奈子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 上級研究員 (20455356)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | リン / イネ / オミクス / QTL |
研究開始時の研究の概要 |
イネにおいて低リン耐性品種の交配後代集団を用いた遺伝的な解析からQTLをマッピングし、原因遺伝子の特定を試みる。また、低リン程度の異なる環境で感受性品種、耐性品種・系統を栽培し、オミクス解析や生育調査、さらにはこれまでに開発した植物体のリンの栄養状態を調べることができるバイオマーカーを利用して、低リン環境やリン肥料低減による低環境負荷の農業に最適な作物モデルを育種・栽培学的観点から構築するための基盤情報を蓄積する。
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研究成果の概要 |
低リン耐性品種の耐性に関与するQTL領域をコシヒカリとの交配後代集団を使って解析し、後代系統から低リン耐性を示す系統を選抜、さらに固定化を進めた系統を選抜した。これらの低リン耐性品種や系統を使ったトランスクリプトームやマイクロバイオーム解析から根における機能に感受性品種との違いがある可能性が示された。また、リン栄養状態の異なる圃場やポット試験によって、イネが一定の範囲内の低リン環境であれば、生育を害することなく収量を維持できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作物の栄養応答を解明することを目的とした分子生物学的な研究は多くあるが、その多くは実験室内の環境制御下で実施されたものである。本研究では、リン栄養状態の異なる圃場およびポットを使って、低リン耐性品種・系統の評価を行い、低リン環境応答・適応についての知見を分子動態や生育・収量の比較解析によって得た。そのため、本課題はこれまでの分子レベルの研究から得られた知見を圃場レベルでの現象の理解へと結びつける上で有用なものであると考えられる。
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