研究課題/領域番号 |
19H02990
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小池 伸介 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40514865)
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研究分担者 |
大西 尚樹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (00353615)
後藤 優介 ミュージアムパーク茨城県自然博物館, 資料課(兼務), 学芸員 (20574312)
山崎 晃司 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (40568424)
姉崎 智子 群馬県立自然史博物館, その他部局等, 研究員(移行) (50379012)
深澤 圭太 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主任研究員 (90617101)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | ツキノワグマ / 繁殖パラメータ / 個体群動態 / 繁殖パラメータ― / 長期データ |
研究開始時の研究の概要 |
長期に蓄積された学術捕獲個体、駆除個体の歯や生殖器、直接観察記録や、行動情報から、ツキノワグマの繁殖パラメータ各値を算出するとともに、それらの経年的変化に影響する各環境条件の有無やその程度を検討する。さらに、繁殖パラメータ値の経年変化が個体群構造に及ぼす影響を遺伝学的手法で検証することで、各環境条件がクマの個体群構造に及ぼす影響を国際共同研究体制のもとで解明する。本結果により、科学的根拠にもとづくクマ個体群の適正な管理体制の構築が期待できる。
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研究成果の概要 |
日本における野生のツキノワグマの基礎的な繁殖パラメータは存在しないが、科学的根拠に基づく管理への第一歩として、本州中部に生息するメスのツキノワグマの繁殖パラメータを定量化することを目的とした。その結果、初繁殖成功年齢は5.46±0.22(平均±SE)歳、繁殖間隔は2.38±0.48年、1回当たりの出産数は1.58±0.09頭と推定された。また、年間自然死亡率および年間人為的死亡率を明らかにするとともに、子グマについては、子殺しが多く発生すると考えられる初夏までの死亡率を推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は行政と長期研究プロジェクトで得られた2つの情報を組み合わせることで、直接観察することが難しいツキノワグマの基本的な繁殖パラメータを明らかにした。今後、さらに研究を進めることで、繁殖パラメータに影響を与える要因を明らかにし、それがこれまでの個体群動態にどのような影響を与えてきたのかを明らかにすることができれば、生息状況に不明な多いツキノワグマの保全・管理の改善に役立つと考えられる。
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