研究課題/領域番号 |
19H03007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
平尾 知士 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (90457763)
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研究分担者 |
松永 孝治 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (40415039)
岩泉 正和 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所 林木育種センター, 主任研究員 等 (50391701)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | クロマツ / マツ材線虫病 / 遺伝子発現 / 抵抗性 / eQTL / 抵抗性機構 / 人工交配家系 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、マツ材線虫病に対するクロマツの抵抗性機構を遺伝子レベルで包括的に解明することを目的として、大きく2つのアプローチによって遺伝子発現レベルにおける抵抗性関連遺伝子群の特定と抵抗性遺伝子との制御関係をゲノム上で明らかにする。 1つ目のアプローチは、遺伝解析により抵抗性遺伝子座を検出した人工交配家系(F1)を対象にして、遺伝子発現情報を加えた解析を実施することで、抵抗性形質に寄与する抵抗性関連遺伝子群を同定する。 2つ目のアプローチは、抵抗性個体群を対象にして、遺伝子発現情報を付加した解析を実施することで、抵抗性形質に寄与する抵抗性関連遺伝子群を同定する。
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研究成果の概要 |
マツ材線虫病に対する抵抗性家系を対象としたRNAシーケンスデータから一塩基多型(SNP)を中心とする遺伝的変異を検出し、その情報を利用することでより高密度なクロマツの連鎖地図を構築した。さらにその連鎖地図情報と抵抗性家系における表現型情報との連鎖解析を行うことで、抵抗性形質に関わるより詳細な遺伝領域(QTL)の絞り込みが可能となった。また構築した連鎖地図情報と遺伝子発現情報を利用した関連解析(eQTL解析)を実施することで、遺伝子発現レベルで抵抗性形質に関わる遺伝子座を検出することができ、抵抗性形質とQTLとの関連性を遺伝子レベルで包括的に示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、抵抗性の遺伝的要因と発現遺伝子の関連解析から抵抗性関連遺伝子群を特定するとともにゲノム上での制御関係を明らかにする遺伝子レベルでの包括的な研究の試みであり、マツ材線虫病における抵抗性及び発病機構解明に向けた新たな取り組みである。本研究において特定する抵抗性関連遺伝子群の情報は、その塩基配列情報、遺伝子発現情報、さらに推定上の遺伝子機能情報をもとに抵抗性反応に関わる生理及び生化学的防御反応といった表現形質レベルにおける抵抗性メカニズムの解明に繋がり、さらに抵抗性反応と対極に位置する感受性側の発病機構にも迫ることができる。
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