研究課題/領域番号 |
19H03056
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
吉浦 康寿 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(廿日市), 主任研究員 (90372052)
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研究分担者 |
吉川 廣幸 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産大学校, 講師 (40733936)
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 准教授 (60263125)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | ゲノム編集 / 代理親魚法 / 不妊化 / 生殖腺刺激ホルモン受容体 / 全雌生産 / トラフグ / クサフグ / メダカ / ゲノム編集技術 / 代理親魚技術 |
研究開始時の研究の概要 |
現在、ゲノム編集技術による養殖魚の品種改良が注目されているが、実用化した場合、環境保護の観点において、ゲノム編集魚の逃亡による野性魚との遺伝子交雑問題は避けられない。そこで、養殖魚の不妊化に着目した。魚類では、三倍体化等の不妊化技術はあるものの、いずれの方法も実用化にあたり確実性が乏しい。本研究は、ゲノム編集技術を用いて100%の不妊化が可能な遺伝的不妊魚の作出を目指す。また、この不妊魚は次世代を作出できないため、大量生産が難しい。この課題を克服するため、代理親魚法を利用して、これらの遺伝的不妊魚を簡便かつ大量生産する技術を開発する。
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研究成果の概要 |
遺伝的不妊魚の作出を目指し、CRISPR/Cas9法によりFSH受容体欠損トラフグを作出した。雌の卵巣を解析した結果、すべて未熟な状態であり、FSH受容体欠損によりトラフグ雌の不妊化が明らかになった。ゲノム編集により生殖細胞のないDEAD END欠損クサフグを作出し、トラフグ生殖細胞を移植したところ、このクサフグからトラフグ精子の生産が認められ、代理親魚として利用可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類の不妊化については、その原因遺伝子が特定されてるものは少ない。本研究においてFSH受容体欠損がトラフグでも、雌の不妊化を引き起こし、魚類の雌の不妊化遺伝子として特定できたことは、魚類の生殖生理学において学術的意義は高い。また、不妊化技術は養殖魚の権利保護として産業に貢献する他、逃亡による遺伝子交雑を防ぐため環境保全にもつながる重要な技術であることから、その社会的意義も大きい。
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