研究課題
基盤研究(B)
本研究では、我が国のニワトリリソースと、学際的な最新技術を用いて、共喰いの分子基盤を明らかにすると共に、Animal Computer Interactionにより、ヒナの行動を操るシステムを開発する。これにより、遺伝要因・環境要因を含めて共喰いを統御する家畜生産システムの基盤を創出する。
本研究の目的は、共喰いの分子基盤を明らかにすると共に(実験1・2)、ロボットを用いてヒナの行動を操るシステムを開発することである(実験3)。2022年度は、次の通り実施した。実験1では、攻撃性については集団ゲノム解析およびRNA-seq解析から候補遺伝子を抽出し、攻撃パターンについては薬理試験による立証試験を実施した。実験2では、羽毛つつきの頻度が異なる集団の全ゲノムシークエンスを集団ゲノム解析により解析した。実験3では、音を用いたヒナとコンピューターのインタラクション技術を新たに開発した。
2: おおむね順調に進展している
実験1・2とも全ゲノム解析は順調に進んでおり、実験1の攻撃パターンでは立証試験も実施でき、実験3においても音を用いた新たなインタラクション技術を開発できたため。
実験1では、攻撃性については分子メカニズムの仮説を検討し、攻撃パターンについては論文を投稿する。実験2では、羽毛つつきの制御遺伝子の候補を抽出する。実験3では、音を用いたインタラクション技術の検討を行い、脳内遺伝子発現解析も実施する。
すべて 2022 2021 2020 2019 その他
すべて 国際共同研究 (8件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 2件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 5件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 1件、 招待講演 7件) 備考 (1件)
Animal Science Journal
巻: 93 号: 1 ページ: 9594-9603
10.1111/asj.13779
BMC Biology
巻: 18 号: 1 ページ: 1-14
10.1186/s12915-020-0743-4
PNAS
巻: - 号: 17 ページ: 1-10
10.1073/pnas.2000278117
Sci Rep.
巻: 9 号: 1 ページ: 3978-3978
10.1038/s41598-019-40746-9
Nature Eco. Evol.
巻: 3 号: 5 ページ: 845-852
10.1038/s41559-019-0866-6
PLOS ONE
巻: 14 号: 9 ページ: 845-852
10.1371/journal.pone.0222106
https://tsuyoshishimmura.wixsite.com/website-1