研究課題/領域番号 |
19H03147
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
竹田 潤二 大阪大学, 微生物病研究所, 招へい教授 (50163407)
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研究分担者 |
近藤 玄 京都大学, 医生物学研究所, 教授 (40243258)
渡邊 仁美 京都大学, 医生物学研究所, 助教 (80624056)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 細胞融合 / ヒト化マウス / マウスES細胞 / HLA(MHC) / HLA / マウス ES細胞 / HLA遺伝子座 / ヒト免疫系の再構築 / 遺伝子組み換え |
研究開始時の研究の概要 |
ヒト免疫機構とヒト由来癌細胞のせめぎ合いをマウス個体で再現することである。そのせめぎ合いを詳細に解析することにより、新規癌免疫システムを創出する事が期待される。それを達成するために、ヒト免疫系、特に癌細胞の排除に重要な役割を果たしているTリンパ球システムをマウスにおいて再構築する。
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研究成果の概要 |
ヒト免疫系を深く理解し、個体実験を遂行するためにヒト化マウスの構築を試みた。実際には、ヒト組織適合抗原をマウス組織適合抗原と取り替えてマウス個体でヒト主要組織適合抗原を発現するマウスの樹立を目指した。主要組織適合抗原はゲノム上、約3メガベースに渡って存在しているので通常の方法では取り替えることができないので、組織適合抗原の境界に組み替えの標識(LoxP配列)をマウスES細胞とヒト細胞に挿入した後に細胞融合した。細胞融合後、ほんとんどのヒト染色体は失われるのでヒト組織適合抗原遺伝子がマウスゲノムに挿入された細胞が選抜されるはずである。現在も期待通りの細胞が取得されているかどうか確認中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が目指している目標が正しく達成できていれば、ヒト免疫系の評価が個体レベルでできることが期待される。例えば、ヒト腫瘍の維持(PDX patient-direved xenograft)は免疫系が欠損したマウスに行われる。本研究が目指しているヒト化マウスを用いれば、免疫系が機能した状態でヒト腫瘍を維持できる可能性がある。ただし、ヒト腫瘍とマウスで発現いるMHCを合致させる必要性がある。このシステムを用いれば、どのがん抗原が細胞障害性T細胞の標的になりうるかを容易に選択できる。
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