研究課題/領域番号 |
19H03157
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古郡 麻子 大阪大学, 蛋白質研究所, 准教授 (90546293)
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研究分担者 |
篠原 彰 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00252578)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | DNA修復 / DNA二本鎖切断 / 相同組換え |
研究開始時の研究の概要 |
放射線や抗がん剤によって細胞内のDNA二本鎖が切断されると、切断されたDNA上の遺伝情報が失われ生命にとって危機的な状況が生じる。この切断されたDNAの修復には、相同組換えとよばれる細胞内現象が必須の役割を担っている。この相同組換えを開始する機構において中心的な役割を担っている酵素複合体がヒトMre11/Rad50/Nbs1(MRN)である。この酵素複合体は発がん機構の解明やがん研究の観点からも注目を集めているが、細胞内での働きについては未だ多くの謎が残されている。本研究ではこのヒトMRNのDNA二本鎖切断修復における役割について、蛋白質の働きや形状、動きなどを調べることによって明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
ヒトMRE11/RAS50/NBS1(MRN)は放射線や抗がん剤により引き起こされるDNA二本鎖切断の修復に必須の役割を担うヌクレアーゼ複合体である。DNA二本鎖切断が相同組換えにより修復される際、MRNの働きがどのように制御されているか、またMRNと共に働くとされる複数のヌクレアーゼやDNA結合タンパク質がどのように協調的に働いているかは未だ不明な点が多い。本研究ではMRNの働きを起点に相同組換え開始に働くタンパク質群の働きを、主として生化学・生物物理学的手法を用いて明らかにすることを目的とする。 本年度はMRNの蛋白質構造におけるRAD50のフックモチーフの機能解析のため、酵母を用いた遺伝学的解析を行なった。また相同組換えで働くRAD51蛋白質を負に制御するとされるFIGNL1蛋白質を精製し、ATPase活性などの生化学的性質を調べるとともにRAD51を始めとした相同組換え蛋白質との相互作用を調べた。またこれまで精製したRAD51蛋白質を制御するメディエーターやアンチリコンビナーゼがRAD51のDNA結合能や組換え活性に及ぼす影響を調べた。また今後、クライオ電顕によるDNA結合蛋白質複合体の構造解析を行うことを目指し、ネガティブ染色による相同組換え蛋白質の電子顕微鏡観察条件検討を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
妊娠出産に伴い8月より育児休業を取得し実験計画を中断したため、予定していた実験の多くを実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
育児休業から復帰後は予定している研究計画を実施する。また次年度より新たに相同組換え研究分野で実績のある篠原彰教授を研究分担者に加えることで、より効率的に研究計画を推進することを計画している。
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