研究課題/領域番号 |
19H03176
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 (2020-2021) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
竹内 英之 静岡県立大学, 薬学部, 教授 (80361608)
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研究分担者 |
岡島 徹也 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (20420383)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 糖鎖 / O-グルコース糖鎖修飾 / 糖転移酵素 / Notchシグナル / サテライト細胞 / 質量分析 / O-グルコース糖鎖 / Notch シグナル / レポーターマウス / 筋衛星細胞 / POGLUT1 / グライコプロテオミクス |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトの筋肉の再生と恒常性維持の分子制御機構は未だに理解されていない。遺伝性筋疾患である筋ジストロフィーの有病率は、人口10万人あたり20人程度と推定され、有効な治療法は存在しない。研究代表者は、Notch受容体のO-グルコース糖鎖修飾の異常により、筋肉の幹細胞である衛星細胞の数の減少と衛星細胞におけるNotchシグナルの低下が起こり、このことが、成人後に発症する肢帯型筋ジストロフィーの原因となることを見出した [Cell 2008, EMBO Mol Med 2016]。衛星細胞におけるNotchシグナルのO-グルコース糖鎖修飾による調節機構を明らかにすることが本研究の目的である。
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研究成果の概要 |
研究代表者は、Notch受容体のO-グルコース糖鎖修飾の異常により、筋肉の幹細胞である衛星細胞の数の減少と衛星細胞におけるNotchシグナルの低下が起こり、このことが、成人後に発症する肢帯型筋ジストロフィーの原因となることを見出した [Cell 2008, EMBO Mol Med 2016]。本研究で、少なくともHEK293T細胞においては、O-グルコースのキシロース伸長が、Notch EGFリピートのタンパク質の安定性、品質管理に寄与していることを示唆している。今後、この糖鎖修飾によるNotch受容体の品質管理の分子機構を解明していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの筋肉の再生と恒常性維持の分子機構は未だに理解されていない。遺伝性筋疾患である筋ジストロフィーの有病率は、人口10万人あたり20人程度と推定され、有効な治療法は存在しない。Notch 受容体の O-グルコース糖鎖修飾の異常は、肢帯型筋ジストロフィーLGMD (R21) の原因となる。本研究では、この O-グルコース糖鎖修飾のキシロース伸長が、Notch 受容体の品質管理に寄与することを世界で初めて明らかにした。本研究の成果は、筋ジストロフィーの発症や病態メカニズムの解明、さらには、治療法の開発につながる可能性がある。
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