研究課題/領域番号 |
19H03180
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
鈴木 淳 京都大学, 高等研究院, 教授 (30511894)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 細胞膜 / スクランブラーゼ / ATP1a1 / リン脂質 / スクリーニング / タンパク質複合体 / 活性化経路 / Phospholipid scrambling / cDNA library screening / sgRNA screening / flow cytometry / Repeated sorting / 代謝 / cDNA library / sgRNA library / Expression screening |
研究開始時の研究の概要 |
本研究においては、リン脂質スクランブルの分子機構を明らかにすることを目的とする。リン脂質スクランブルは、血液凝固因子の活性化、死細胞の除去など様々なプロセスに関与することが知られており、我々はこれまでにこれらの過程に関わるスクランブルを複数同定している。しかしながら、リン脂質スクランブルは上記以外の生命現象にも関わることが知られているが、それらの分子メカニズムは不明である。本研究では、新しいリン脂質スクランブルメカニズムにについて解析する予定である。
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研究成果の概要 |
細胞はエネルギーを用いて物質の非対称性分布を構築し、それを速やかに変化させることで環境変化に柔軟に対応している。これまで、ナトリウムイオンやカルシウムイオンなどのイオンの非対称性分布の変化については多くの研究がなされてきたが、脂質の非対称性分布の変化については未だ不明な点が多い。本研究においては、我々がこれまでに同定した細胞膜スクランブラーゼXkrファミリー、TMEM16ファミリー以外のスクランブラーゼを同定することを目的として研究を進め、cDNAライブラリースクリーニング、CRISPRスクリーニングによって、ATP1a1変異体の存在下で活性化するスクランブラーゼが存在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞膜の非対称性分布の変化は様々な局面で機能し、生体の恒常性維持を担う。例えば、死細胞で脂質の非対称性が変化した時には、貪食細胞によって貪食されるための"Eat-me Signalとして機能し、出血時には血小板で脂質の非対称性が変化することで血液凝固が開始されそれらの異常は遺伝病を発症する。脂質の非対称性変化は様々な生体反応を制御すると考えられているが、その全貌はまだ理解されていない。本研究では、申請者達がこれまでに同定したスクランブラーゼ以外の新しいスクランブラーゼを同定することを目的として研究を進め、ATP1a1の変異体で活性化するスクランブラーゼが存在することを示した点に意義がある。
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