研究課題/領域番号 |
19H03184
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
顧 建国 東北医科薬科大学, 薬学部, 教授 (40260369)
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研究分担者 |
福田 友彦 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (40433510)
伊左治 知弥 東北医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (80433514)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 糖鎖 / 細胞接着 / インテグリン / 細胞接着分子 / O-GlcNAc / N-型糖鎖 / UDP-GlcNAc輸送体 / シグナル / シグナル伝達 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞接着は多細胞生物の基盤をなし、発生過程から器官形成あるいは生体防御、創傷治癒など生体の恒常性維持に不可欠である。インテグリンは、細胞内外の分子と結合して細胞接着に寄与する主役である。インテグリンの構造及び機能の特徴から迅速な接着性調節が備わっているのが容易に予測出来るが、その詳細な分子機序は不明である。本研究は、細胞内外に発現する糖鎖に焦点を絞り、インテグリンが媒介する細胞内外双方シグナルの制御と糖鎖発現との関連性を明らかにすると共に、「糖鎖による細胞接着・移動・増殖の動態制御」という新たな分子機構の導入を目指す。
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研究成果の概要 |
インテグリンは、α鎖とβ鎖からなるヘテロ二量体で、細胞外マトリックスの主要な受容体である。インテグリンβ1の細胞内ドメインと結合するFAKを介して、 N-型糖鎖のシアリル化を制御することを明らかにた。一方、細胞接着の過程における細胞内O-GlcNAc修飾の変化、およびその変化による細胞表面に発現する分岐型N-型糖鎖の生合成を制御することを解明した。FAKにもO-GlcNAc修飾が起こることをも発見した。本研究は、初めてインテグリンが媒介する細胞のoutside-inとinside-outシグナルにおける糖鎖による制御と細胞内外の糖鎖発現の関連性及びその意義を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インテグリンは、細胞の増殖・生存などの生理的な過程のみならず、がん細胞の増殖・転移・浸潤など病理的な過程にも重要な役割を担っている。本研究は、国内・国外において全く行われていない、インテグリンが媒介するシグナルにおける糖鎖による制御、また細胞接着・移動・増殖における細胞内のO-GlcNAcと細胞表面の糖鎖との関連性及びその意義を明らかにすることで、「糖鎖による細胞接着・移動・増殖の動態制御」という新たな分子機構の導入を目指す。
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