研究課題/領域番号 |
19H03210
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43050:ゲノム生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
二村 圭祐 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00462713)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 転写ユニティー / 遺伝子発現 / DNAバーコード / 多因子間相互作用 / 転写 / 分子間相互作用解析法 / 分子間相互作用 / エンハンサーアイランド / エンハンサー / クロマチン / 静止期 / B細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
脾臓に存在するB細胞はクロマチン構造が極めて凝集した静止期状態で存在するが、抗原を感知すると24時間以内に急速に活性化し、細胞の体積が増大し、転写量が約10倍に亢進する。一方で、急速に必要な遺伝子群を発現させるためには、静止期状態のクロマチン構造が急速な活性化に備えている必要があるが、そのメカニズムは不明である。これまでの研究から静止期B細胞は島状にH3K27アセチル化領域が凝集した「エンハンサーアイランド」を形成することを見出した。本研究では、このエンハンサーアイランドという新概念を導入し、静止期B細胞が急速な活性化に備えて、どのようにクロマチン状態を制御するか、その機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
遺伝子発現は非常に多くのタンパク質やRNAによって制御される。この多因子間で形成される複雑な相互作用を定量的に計測することは現在の技術では困難である。そこで、この多因子に渡る相互作用を定量的に測るための次世代シークエンシングを用いた新規な多因子間相互作用解析法を確立することを目指し研究を進めた。転写を制御する複数因子に対する抗体にDNAバーコードを付加し、ポリマー中でPCR反応を行った。このデータの解析から、多因子間にわたる相互作用を検出できることがわかった。このことから本法は新規な多因子間相互作用解析法として確立できることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果からDNAバーコードを付加した抗体とポリマーを用いて細胞を封入し、PCR反応を行うことで、多因子間の相互作用を次世代シークエンシングによって解析できる方法を開発するための基盤を構築することができた。本法を用いることで、微量なヒト組織検体などにおいてタンパク質間の相互作用が検出できるようになり、新たな組織検体の評価法になり得る。
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