研究課題/領域番号 |
19H03224
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
塩崎 一裕 奈良先端科学技術大学院大学, 事務局, 学長 (00610015)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | mTORC1 / 栄養 / 分裂酵母 / リン酸化 / 栄養環境 / mTOR / 継時寿命 |
研究開始時の研究の概要 |
わが国を含む先進国の多くで高齢化が進む中、寿命を左右する要因に対する関心はこれまでになく高い。栄養の摂取制限に寿命延長効果があることは、多様な生物種で報告されているが、栄養に応答して代謝を制御するタンパク質キナーゼ mTORが、寿命をコントロールする主要な細胞内因子の1つであると考えられている。本研究では、遺伝学的解析の容易な分裂酵母をモデル系として、栄養源に応答したmTOR活性制御機構を明らかにするとともに、その寿命決定における役割を解明する。
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研究成果の概要 |
栄養の摂取制限は、多様な生物種で寿命を延伸するが、栄養に応答して細胞内代謝を制御するタンパク質キナーゼ mechanistic Target of Rapamycin (mTOR)が、寿命をコントロールする主要因子の1つであると考えられている。我々は、分裂酵母をモデル生物とした解析によって、mTORが細胞内で形成する高分子量複合体 mTOR complex 1 (mTORC1)が、転写抑制因子Maf1をとおして分裂酵母の継時寿命を制御していることを明らかにするとともに、mTORC1の活性制御機構や基質認識機構についても、新たな知見を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国を含む先進国の多くで高齢化が進む中、寿命を左右する要因に対する関心はこれまでになく高い。食餌制限に寿命延長効果があることは、酵母から哺乳類に至る多様な生物種で報告されており、本研究では遺伝学的操作の容易な分裂酵母をモデルとして、栄養に応答する細胞内因子 mTORC1が寿命を制御する分子メカニズムの一端を明らかにした。本研究で得られた知見を基盤に、ヒトを含む高等生物における栄養と寿命の関係の理解が進むものと期待される。
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