研究課題/領域番号 |
19H03258
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44040:形態および構造関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
浮穴 和義 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 教授 (10304370)
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研究分担者 |
岩越 栄子 広島大学, 統合生命科学研究科(総), 特任准教授 (50311296)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 脂肪蓄積 / 視床下部 / 小タンパク質 / 白色脂肪組織 / 肝臓 / エネルギー消費 / 分泌性小タンパク質 / 摂食行動 / 受容体 / 遺伝子改変マウス / 脂肪組織 / 脂肪合成 / 末梢モルモン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、我々が発見した新規脳因子(NPGLと命名)の脂肪蓄積作用の分子メカニズムを明らかにし、末梢組織での脂肪蓄積・合成を担う新しい中枢性制御機構を解明する研究を展開する。新規脳因子のNPGLは、80アミノ酸残基からなる分泌性小タンパク質であり、ラットとマウスを用いた解析により、NPGLは摂食促進やde novo脂肪合成を介して脂肪蓄積を促す作用を有することを見出している。本研究では、脂肪蓄積・合成の中枢性制御機構を解明するために、NPGLの標的作用部位・標的細胞、作用経路、ノックアウト動物、発現誘導因子、脂肪組織連関という5つの研究推進項目を効率よく展開する。
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研究成果の概要 |
本研究では、我々が発見した新規脳因子である視床下部小タンパク質(NPGL)の脂肪蓄積作用の分子メカニズムを明らかにし、末梢組織での脂肪合成・蓄積を担う新しい中枢性制御機構を解明する研究を展開することを目的としている。本研究では、マウスを用い、NPGLの脳室内慢性投与、前駆体遺伝子の過剰発現実験を行い、生じる表現型を解析することでNPGLの作用機序を解析した。さらに普通食、中程度脂肪中程度スクロース食、高脂肪食などの給餌条件下で生じる表現型の違いを解析した。一方、より詳細な解析を行う目的で、NPGL産生細胞特異的な活性化・不活性化可能な遺伝子改変動物の作製を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物における脂肪蓄積は、エネルギー貯蔵に加え、繁殖や生命維持に必要不可欠な生命現象である。これまで、脳因子による末梢組織での脂肪合成調節に関する研究は殆どない。一方、近年は飽食の時代であり、エネルギー代謝調節の破綻が生活習慣病の発症と密接に結びついている。本研究では、新たに見出した脳因子NPGL研究を通じ、生物学的見地から脂肪蓄積の分子メカニズムと生理学的意義の解明を目指した。多くの研究業績を得ることができ、動物の脂肪蓄積の制御メカニズムに新たな知見を加えることができた。
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