研究課題/領域番号 |
19H03265
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
吉井 大志 岡山大学, 自然科学学域, 教授 (50611357)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
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キーワード | 概日時計 / 体内時計 / キイロショウジョウバエ / 時間生物学 / 神経回路 |
研究開始時の研究の概要 |
概日時計は約24時間のリズムを生み出す生物時計の一つである。多くの動物種において、概日行動リズムを制御する時計中枢機構は脳に存在することが明らかにされている。しかし、概日時計の神経回路が最も解明されているショウジョウバエでさえ、中枢時計の神経回路の全容を説明することは出来ていない。概日時計は、睡眠覚醒をはじめとする様々な行動や生理機能に影響を及ぼすものであり、その神経回路の理解は重要な研究課題である。
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研究成果の概要 |
睡眠覚醒などの行動リズムを制御する概日時計の細胞「時計細胞」は、脳の特定の神経細胞である。モデル生物であるキイロショウジョウバエでは、約150個の脳神経細胞が時計細胞であることが分かっている。本研究では、その時計細胞を操作し、それらの役割を明らかにするための基盤技術の作出を行った。本研究では、70系統を超える新しいトランスジェニックバエを同定、もしくは作出し、特定の時計細胞の機能解析を国際共同研究で進めた。この研究成果によって、概日時計を形成する神経ネットワークの解明に貢献することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
概日時計は、人間において時差ぼけ、睡眠、免疫、代謝、精神疾患など多くの問題に関わっている。概日時計のメカニズムの解明には、より扱いやすいモデル生物を用いることが重要である。本研究では、概日時計がどのようにして脳の中で生み出されているのかを明らかにするために、少数の神経細胞集団のみを解析するためのトランスジェニックショウジョウバエの探索と、それを用いた神経細胞の機能を明らかにする研究を行った。概日時計の神経メカニズムが解明されれば、それをコントロールすることも可能になるかもしれない。
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