研究課題/領域番号 |
19H03277
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45020:進化生物学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2021) 国立遺伝学研究所 (2019) |
研究代表者 |
石川 麻乃 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 准教授 (20722101)
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研究分担者 |
山崎 曜 国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 助教 (40816021)
北野 潤 国立遺伝学研究所, ゲノム・進化研究系, 教授 (80346105)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 季節性繁殖 / 生活史 / 季節性 / 日長応答 / 繁殖 |
研究開始時の研究の概要 |
生物の生活史、つまり、どのように生まれ、成長し、繁殖し、死ぬのかは、ある個体がある環境で生き残り、子孫を残すことができるかを決めるとても重要な戦略である。この戦略は、それ自体がたくさんの形質が統合されて成立する複雑なもので、これらがどのような突然変異によって進化するのか、そしてその突然変異がどう集団中に広まっていくのかはほとんど分かっていない。本研究では、進化学のモデル生物であるトゲウオ科イトヨを使って、これを解明する。
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研究成果の概要 |
生物がいつ生まれ、成長・繁殖し、死ぬのかという生活史戦略は様々な形質が統合されて成立する複雑な形質群です。一方、この生活史戦略は適応度に直接的に影響するため、環境に応じて迅速に分化すると考えられます。このことは、多くの形質を同時並行的に変化させ、生活史戦略を劇的に変える原因変異が存在することを示唆していますが、このような原因変異の同定や、それらの各変異の機能の解明は進んでいませんでした。本研究では、集団間で異なる季節性生活史を複数進化させてきたトゲウオ科イトヨを用いて、この問題に取り組み、その原因となる甲状腺刺激ホルモン遺伝子のシス制御領域やトランス制御因子の変異、それらの機能を解明しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
甲状腺刺激ホルモンは、イトヨ以外の魚や鳥、哺乳類でも季節性繁殖の制御をおこなっていることが分かってきました。このため、広い生物群で季節性繁殖の進化の鍵を担っているハブ遺伝子として機能していると考えられます。この遺伝子を制御することにより、より長い期間繁殖する家畜種や養殖種の作成などが可能になる可能性があります。
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