研究課題/領域番号 |
19H03290
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45030:多様性生物学および分類学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
浅原 正和 愛知学院大学, 教養部, 准教授 (20709399)
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研究分担者 |
岸田 拓士 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 准教授 (40527892)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 哺乳類 / 歯の形態 / 系統種間比較 / 場の理論 / 臼歯形態 / 進化 / 三結節説 / 形態進化 / Inhibitory cascade model / 分子進化 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の最大の特徴であり、その繁栄と適応放散の要因が複雑かつ多様な歯の形態である。本研究計画は哺乳類の歯の形態がどう生まれ、どう多様化したかの進化要因と発生学的要因を遺伝子レベルで明らかにすることを目的とする。解析には研究代表者らのチームが世界に先駆けて行っている、比較形態学、ゲノムデータを用いた分子進化の解析、遺伝子改変マウスの形態解析、これらを複合した手法を用いる。これにより、哺乳類における歯の進化順序や、適応進化に関わった発生学的要因を解明するのみならず、多様化や収斂の遺伝学的・発生学的背景が多様なのか、少数のパラメータの制御なのかに関する知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
複雑な歯の形態は哺乳類の特筆すべき特性であるが、その形態形成機構については不明なところが多い。本研究は生物多様性のなかにみられる形態と遺伝子の多様性から伝統的な学説を検証することを行った。成果の一つとして形態学的データを系統種間比較により解析した結果、種間比較において歯の相対的な萌出部位が歯の形態の複雑性と対応するという結果を得、伝統的な学説である場の理論を現代的に再評価することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
哺乳類の歯の形態形成機構については19世紀以来の歴史的な学説がある。本研究は現代的な形態計測手法と系統情報に基づく系統種間比較や、遺伝子の配列比較によって、歴史的な学説を現代的に再検討するとともに、新たな機構の抽出を試みた。標本の持つ形態データやゲノムの情報は生物多様性のデータセットとよべる存在であるが、そこから形態形成機構の一部を解明した本研究はそうした生物多様性情報の応用的意義を示したといえる。
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