研究課題/領域番号 |
19H03341
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46030:神経機能学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
山口 正洋 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 教授 (60313102)
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研究分担者 |
谷口 睦男 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 准教授 (10304677)
村田 芳博 高知大学, 教育研究部医療学系基礎医学部門, 助教 (40377031)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 嗅覚 / モチベーション / 行動学習 / シナプス可塑性 / 神経調節因子 / 連合学習 / 嗅結節 / 局所電場電位 / モチベーション行動 / シナプス入力 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者は、マウスの「嗅結節」に匂い学習による誘引行動の際に活性化するドメインと、忌避行動の際に活性化するドメインが個別に存在することを明らかにした。この機能ドメイン活性化機構を明らかにするためには、学習によって強化されるシナプス入力を同定し、シナプス強化に関わる神経調節機構を解明する必要がある。本研究では、食べ物の匂いに対する誘引行動学習を題材に、匂いが特定の嗅結節機能ドメインの活性化をひきおこす神経分子機構を、「強化されるシナプス入力」の同定および「神経調節因子」の役割から解明する。本研究の成果は、嗅覚の関与が想定される摂食異常などの病態の理解と治療法の開発に資することが期待される。
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研究成果の概要 |
匂いは学習によって誘引行動、忌避行動のどちらにも結びつくが、このような嗅覚学習を担う嗅覚神経系の可塑性機構はよく分かっていない。本研究では、研究代表者が見出した匂いの誘引・忌避行動の学習に関わるマウスの特定脳領域を対象とし、この脳領域へのシナプス入力が学習によって領域特異的に可塑的変化をおこすこと、嗅覚行動の調節に関わる神経調節因子がこの脳領域に作用して誘引・忌避行動を調節することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
嗅覚は生物の生命維持や種の繁栄に関わる極めて重要な感覚であり、私たちの記憶や感情にも直結している。本研究によって、嗅覚行動が経験・学習によって変化し、また様々な調節因子によって調節される神経機構を明らかにすることは、行動制御の神経機構の基礎的理解を深め、更には私たちの匂い記憶や匂いの感情を適切に扱うことにより、心身ともに健康な生活を送ることに貢献できると考えられる。
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