研究課題/領域番号 |
19H03368
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
櫻井 宏明 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (00345571)
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研究分担者 |
横山 悟 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 准教授 (90613498)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | がん / シグナル伝達 / 受容体 / 増殖因子 / キナーゼ / EGFR / EphA2 / 細胞遊走 |
研究開始時の研究の概要 |
がん細胞の増殖に必要な増殖因子受容体の働きを特異的に抑えるがん分子標的薬の開発が進展し、がんの薬物治療成績が格段に向上しています。しかし、一旦効果を示した薬も、だんだん効果がなくなってくることが問題となっています。増殖因子受容体の活性化機構は長年解析が進められてきましたが、我々は最近、全く新しい活性化機構を見いだしています。そこで本研究では、これまでの我々の研究をさらに発展させ、増殖因子受容体の活性調節に関わる新しいタンパク質やメカニズムを見出し、それらを応用した新しいがん分子標的治療の確立を目指します。
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研究成果の概要 |
がんの悪性化進展には、チロシンキナーゼという酵素を持つ受容体群が関与している。これら受容体は、その酵素活性を利用して細胞内に情報を伝える役目があることが広く知られており、それらを標的とした抗がん剤の開発も進んでいる。我々は、酵素活性を必要としないこれら受容体の新たな活性化機構を見出している。本研究においては、その活性化のメカニズムについて新たな知見を得るとともに、新しい治療法への応用を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの薬物治療は大きく進展してきているものの、未だ治療満足度は高くない。我々は、新しい治療法の創成に向けて、がん細胞の増殖や転移に関与する新しい受容体活性化の仕組みを解明することを目指して研究を実施した。その結果、これまでに知られていない、新しい発がんタンパク質の機能を見出すことに成功した。また、この仕組みを利用して、抗体と抗がん剤を結合した抗体薬物複合体の治療への応用が可能であることを実証した。
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