研究課題/領域番号 |
19H03371
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
齊藤 達哉 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (60456936)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | 免疫 / 炎症 / サイトカイン / 細胞死 / オルガネラ / 微粒子 / 自然免疫 / 生活習慣病 / 抗炎症薬 |
研究開始時の研究の概要 |
現代の日本では、過剰な栄養摂取による生活習慣病など、現代ならではの要因による疾患が顕在化してきている。これらの疾患の発症には、過剰に摂取した栄養代謝物などを感知した自然免疫機構を介して誘導される非感染性の炎症が深く関わっている。本研究は、非感染性の炎症が健康被害をもたらすメカニズムを解明し、新たな抗炎症薬開発の基盤を整えることを目指すものである。
|
研究成果の概要 |
日本においては、環境汚染、過剰な栄養摂取や高齢化など、現代ならではの要因による疾患が問題になっている。これらの疾患の発症には、刺激性を有する微粒子を感知した自然免疫機構を介して誘導される非感染性の炎症が深く関わっている。本研究では、微粒子による炎症誘導に関わる新たな分子機構の同定と制御法開発に取り組み、以下(1)~(3)の成果を得た。(1)微粒子に応じて放出される新たな炎症誘導因子を同定した。続いて、(2)当該因子の放出に関わる分子機構の実態を解明した。また、(3)微粒子による炎症を強力に抑制する化合物を同定し、作用機序を解明した。さらに、疾患マウスモデルにおいて当該化合物の治療効果を示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
病原体の成分を感知するパターン認識受容体を介したサイトカイン・インターフェロン放出の発見は、病原体に対する多様な炎症応答の分子実態解明へとつながってきた。一方で、微粒子に対する炎症応答の根本を成す分子機構はなにか?という問いにはまだ十分な答えが無い状況にある。本研究はこの重要な問いに答えるという点で学術的な意義がある。また、本研究は微粒子が誘導する炎症を抑制するためにはどのような分子を標的とすることが最も効果的なのか?という問いに答え、新たな機序で働く抗炎症薬の開発基盤を整えるという点で社会的な意義がある。
|