研究課題/領域番号 |
19H03389
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
米澤 淳 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (90452341)
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研究分担者 |
中川 俊作 京都大学, 医学研究科, 助教 (50721916)
橋本 求 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60512845)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 抗体医薬品 / 体内動態 / 個別化医療 / リアルワールドデータ / 薬物動態 |
研究開始時の研究の概要 |
バイオ医薬品はヒトの体内で免疫原性を持つことから、抗体医薬品に対する抗体(抗薬物抗体)が出現し、極端な薬効低下が引き起こす。しかし、抗薬物抗体の実態や出現要因に関する情報は不足する。それは、適切な臨床サンプルと測定技術に基づく研究成果が無いことにも起因する。本研究では、京大病院のリウマチ患者を対象としたKURAMAコホートを用い、革新的な測定技術を活用して、抗薬物抗体の実態解明を目指す。さらに、抗薬物抗体出現要因や臨床効果への影響について、疫学専門家による臨床情報の解析も実施する。本研究成果は、抗体医薬品使用における免疫原性の回避法の確立や個別化医療の実現に有益な、基礎的情報を提供する。
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研究成果の概要 |
抗体医薬品は従来の低分子医薬品とは異なり、免疫原性を持つために、体内で抗薬物抗体が産生される。本研究では、自己免疫疾患患者を対象として、各種抗体医薬品に対する抗薬物抗体の特性解明と、抗薬物抗体による抗体医薬品の臨床効果や体内動態への影響についての検討を行った。抗薬物抗体の産生は多くの抗体医薬品で認められるものの、その特性は、薬物血中濃度を低下させるもの、低下させないもの、測定法により異なるものなど様々であった。臨床効果については、薬物血中濃度との相関が強いと考えられた。さらに、抗体医薬品のバイオトランスフォーメーションも発見された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は抗薬物抗体の実態解明を進め、抗体医薬品の適正使用を推進する上で重要な知見を提供すると考える。さらに、抗体医薬品の新たなバイオトランスフォーメーションを発見し、体内動態に対する深い理解に基づく患者個別の最適化医療の実現に繋がる有用な情報であると考える。
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