研究課題/領域番号 |
19H03390
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
立川 正憲 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 教授 (00401810)
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研究分担者 |
船本 健一 東北大学, 流体科学研究所, 准教授 (70451630)
福田 達也 和歌山県立医科大学, 薬学部, 講師 (90805160)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 血液脳関門 / エクソソーム / 輸送系 / 細胞外小胞 / 脳微小血管網 / 三次元脳血管網 / 微小環境 / 薬物送達 / 三次元血管網 / 脳細胞標的化 |
研究開始時の研究の概要 |
近年開発が進む高分子中枢薬の、脳への薬物送達を実現するためには、脳毛細血管内皮細胞を実体とする血液脳関門(Blood-Brain Barrier, BBB)の透過技術に加え、神経細胞やグリア細胞への輸送標的化の基盤技術開発が重要である。本研究は、エクソソーム受容体を介するBBBエクソソーム突破機構をヒトに特化して解明し、その知見を基に、BBB透過・脳細胞への輸送標的化機能を備えた人工エクソソームの創製を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヒト血液脳関門が有する「エクソソーム輸送システム」を解明し、血液脳関門透過機能と脳細胞への輸送標的化機能を備えたドラッグキャリア創製のための基盤を構築することを目的とした。具体的には、網羅的プロテオミクスによるエクソソーム構成タンパク質のプロファイリング、ヒト脳微小血管内皮細胞におけるエクソソームの輸送特性の解明を進めるとともに、エクソソーム輸送評価系として三次元血管網モデルの構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高分子性中枢疾患治療薬の脳への効率的な薬物送達を実現するためには、血液脳関門突破の方法論の確立に加え脳実質細胞への輸送標的化の技術開発が不可欠である。本研究は、がん細胞などから放出されるエクソソームとウイルスの細胞膜透機構における類似性に基づいて、エクソソームがもつ血液脳関門透過能と脳細胞への輸送標的化能の仕組みに迫るという学術的意義がある。さらに脳への送達に不可欠なドラッグキャリアの開発基盤が創造されるという社会的意義がある。
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