研究課題/領域番号 |
19H03407
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
金井 好克 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60204533)
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研究分担者 |
大垣 隆一 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20467525)
岡西 広樹 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70792589)
奥田 傑 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50511846)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | トランスポーター / 受容体 / シグナル情報伝達 / アミノ酸 / 抗腫瘍薬 / 細胞内代謝制御 / 輸送体 / 細胞代謝制御 |
研究開始時の研究の概要 |
生体にとって必須の栄養素であるアミノ酸は、蛋白質合成などの生合成反応の基質として使われるとともに、それ自身がシグナル分子として、細胞内代謝や様々な細胞機能の制御に寄与している。本研究は、細胞へのアミノ酸取り込みを担うアミノ酸輸送体が制御している細胞内シグナリング機構の解明、アミノ酸を認識する受容体分子の同定とシグナリング機構の解明を通じて、シグナル分子としてアミノ酸が持つ機能の全容を明らかにする。その成果は、アミノ酸輸送体とアミノ酸受容体を標的にしたアミノ酸シグナルの阻害を機序として、高い抗腫瘍効果を発揮する代謝制御薬の創薬基盤の確立へと繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
アミノ酸は、生体にとって必須の栄養素としてタンパク質合成などに使われるとともに、アミノ酸自身がシグナル分子として、mTORC1活性化を介して細胞代謝・機能制御に寄与している。従って、細胞へのアミノ酸取り込みを担う輸送体は、細胞膜を介してシグナルを細胞内へ発信する機能も有する。本研究は、比較定量プロテオミクスやリン酸化プロテオミクスなどの網羅的手法を駆使し、mTORC1活性化に寄与する輸送体を介するアミノ酸シグナリング機構を明らかにした。また、分子実体は未同定であるが、特異的なリガンドにより存在が想定される細胞膜型ロイシン受容体を介するアミノ酸シグナリング機構の網羅的解析データを得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アミノ酸は、生体の必須の栄養素であり、細胞のタンパク質合成やエネルギー代謝の観点から、多くの研究が蓄積されてきた。加えて、最近、アミノ酸自身がシグナル分子として、セリン/スレオニンキナーゼ複合体mTORC1を介して、細胞代謝・機能制御に寄与することが明らかになってきている。本研究は、アミノ酸の細胞へ取り込みの律速となる輸送過程が、mTORC1の上流因子として、細胞膜を介してシグナルを細胞内へ発信する機能を担うことを明らかにした。本研究の成果は、アミノ酸シグナルにおける輸送体の意義を確立するとともに、それを標的とした代謝制御創薬の基盤を与えるものである。
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