研究課題/領域番号 |
19H03409
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分48030:薬理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
酒井 規雄 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (70263407)
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研究分担者 |
秀 和泉 広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (20253073)
古武 弥一郎 広島大学, 医系科学研究科(薬), 教授 (20335649)
田中 茂 広島大学, 医系科学研究科(医), 講師 (20512651)
河合 秀彦 広島大学, 医系科学研究科(薬), 准教授 (30379846)
杉田 誠 広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (50235884)
原田 佳奈 広島大学, 医系科学研究科(医), 助教 (90609744)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / セロトニントランスポーター / 膜輸送 / 小胞体関連分解 / 神経変性疾患 / プロテインキナーゼC |
研究開始時の研究の概要 |
小胞体ストレス(ERストレス)は、神経変性疾患をはじめ、様々な難治性疾患の原因となる。しかしながら、ERストレス緩和薬の網羅的検索、ERストレス関連疾患克服のための病態理解は未だ十分に成されていない。申請者らは、ハイコンテント顕微鏡を活用することにより、イメージングを駆使したERストレス緩和薬物の検索方法の開発に成功した。本研究課題ではその成果をさらに発展させ、多数のERストレス緩和薬候補を見出し、その薬物をツールにERストレス関連疾患の病態を解明し、新規治療法開発に繋げることにある。
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研究成果の概要 |
小胞体ストレス(ERストレス)は、神経変性疾患など、様々な難治性疾患の原因となるが、ERストレス緩和薬の同定、ERストレス関連疾患の病態理解は未だ十分に成されていない。そこで、セロトニントランスポーター(SERT)とそのC末端欠損変異体(SERTΔCT)に注目した。非ステロイド系抗炎症薬のFlurbiprofenは、そのケミカルシャペロン活性を介してSERTの膜輸送を促進した。また、FlurbiprofenはSERTΔCT によるERストレス状況下で分子シャペロンを誘導することを明らかにした。また、SERTΔCTの小胞体関連タンパク質分解にユビキチンリガーゼのHRD1の関与を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小胞体ストレス(ERストレス)は、国民病であるアルツハイマー病、糖尿病、がんなど、様々な難治性疾患の病因に関与している。本研究では、セロトニントランスポーター(SERT)を材料として、ERストレスの緩和に関する分子機序を明らかにするとともに、臨床で使用されている非ステロイド系抗炎症薬のFlurbiprofenが、抗炎症とは異なる新たな機序によりERストレスを緩和し、ERストレス関連疾患の治療薬の候補となる可能性を示した。
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