研究課題/領域番号 |
19H03449
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
泉 哲郎 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (00212952)
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研究分担者 |
松永 耕一 群馬大学, 生体調節研究所, 助教 (20570162)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | 表皮細胞 / 細胞接着 / 細胞内膜輸送 / Rabタンパク質 / 表皮水疱症 / 細胞移動 / Rab27 / インテグリン / タンパク質複合体 / 表皮損傷 / ヘミデスモソーム |
研究開始時の研究の概要 |
表皮水疱症とは、先天的に皮膚が脆弱で、生後早期から、わずかな外力で全身に水疱、びらんの形成が起こる遺伝性疾患である。重症化すると日常生活が著しく制限され、致死となることもあるが、未だに対症療法しかない難病である。表皮水疱症の多くは、皮膚細胞を形作る構造タンパク質の異常によって起きるが、最近、それとは全く別のタイプで、皮膚細胞内の内部環境を保つ分子の異常によるものがあることが判明した。本研究では、この分子の機能を解明して、皮膚細胞を正常に保つ仕組みと、その破綻によって起こる表皮水疱症の病態を明らかにする。
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研究成果の概要 |
Rab27エフェクターExophilin-8は、ヒト表皮水疱症の原因遺伝子であることがわかっているが、その機能や作用機序の分子機構はわかっていない。本研究では、Exophilin-5について、野生型皮膚表皮細胞における、細胞内結合因子、細胞内局在の解析と共に、その発現抑制細胞における表現型の解析を行った。その結果、Exophilin-5は、ヘミデスモソームだけではなく、デスモソームやアドヘレンスジャンクションを構成するタンパク質と相互作用することにより、基底細胞-基底膜間、細胞間の接着装置形成に広く関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、体の外表を覆う表皮細胞の恒常性を保つ仕組みと共に、その破綻によって起こる、皮膚が脆弱でわずかな外力で全身に水疱、びらんの形成が起こり、未だに対症療法しかない遺伝性疾患の表皮水疱症に関する病態生理に関して、その分子機序の一端が明らかとなった。
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