研究課題/領域番号 |
19H03454
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
川端 剛 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (60734580)
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研究分担者 |
安井 孝周 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
海野 怜 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (40755683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | オートファジー / ゲノム安定性の維持 / 複製ストレス / 発がん / ファンコニ経路 / エピジェネティクス / ゲノム安定性 / がん抑制遺伝子 / がん / ゲノム情報の維持 |
研究開始時の研究の概要 |
オートファジーはオートファゴソームと呼ばれる構造が細胞内の一部を包み込んで分解する機構である。この働きにより細胞内の不要物が恒常的に分解され、細胞・組織の恒常性が維持される。オートファジーは結果として様々な疾患を抑制し、発がんも防ぐ事が分かっているが、そのメカニズムの全貌は未だ明らかとなっていない。本研究では、オートファジーがゲノム情報を安定に維持するメカニズムを解明し、オートファジーの異常からがん抑制遺伝子の機能破綻、さらに発がんへと至る道筋を示す。
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研究成果の概要 |
オートファジーは正常組織の恒常性を維持して発がんを防ぐ。本研究では、オートファジーの破綻が、ファンコニ貧血(FA)経路の機能低下と複製ストレスに伴うゲノム情報の異常を引き起こす事を明らかとした。オートファジー欠損細胞ではエピジェネティックな変化によりFA経路が機能低下し、さらに複数のがん抑制遺伝子をコードするゲノム領域の異常とこれら遺伝子の発現低下を引き起こす事が示された。これより、正常細胞からオートファジーの異常を介して遺伝的・エピジェネティックな異常と発がんが引き起こされるメカニズムが提唱された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オートファジーは様々な疾患を予防する生体防御機構として働く。がんを防ぐ働きもあるが、様々な要因によりオートファジーの低下が起きる事が知られており、それが関連疾患に繋がる可能性が指摘されている。これまでに、ミトコンドリアの異常などがオートファジー欠損に伴う腫瘍形成の原因と考えられていたが、それが発がんに繋がる詳細なメカニズムはよく分かっていなかった。本研究では、オートファジーの異常が、がんの原因となりうるゲノム情報の変化を引き起こすメカニズムを解明した。これは新しいがん予防およびがん治療の方策を立てる際の道しるべとなるのため、続く研究により大きな社会還元が期待される。
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