研究課題/領域番号 |
19H03460
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
由井 克之 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90274638)
|
研究分担者 |
井上 信一 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (20466030)
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
木村 大輔 神戸女子大学, 健康福祉学部, 教授 (50423637)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
|
キーワード | マラリア / T細胞 / サイトカイン / 免疫制御 / 抗原 / IL-27 / 自然免疫 / 感染防御 / 樹状細胞 / マクロファージ / 免疫抑制 |
研究開始時の研究の概要 |
マラリアでは、免疫抑制が起こることが知られている。本研究は、マラリア原虫感染のマウスモデルを用いて、免疫抑制に関わる細胞の特性を解析する基礎的な研究である。特に、研究代表者らが発見したサイトカインIL-27を産生する制御性T細胞に焦点を当て、感染経過中の免疫制御におけるTr27細胞と他の細胞との関わり、さらにTr27細胞の認識するマラリア原虫抗原と他のT細胞の認識する抗原の異同を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
我々はマウスモデルにおいて、制御性サイトカインIL-27を産生するマラリア原虫特異的CD4T細胞を発見し、新しいタイプの制御性T細胞「Tr27細胞」として以前報告した。本研究では、Tr27細胞の免疫応答制御における役割、抗原認識、分化機構について研究を進めた。Tr27細胞の原虫感染時のIL-27産生は、樹状細胞に比べ弱かった。またTr27細胞の認識抗原と分化因子は同定に至らなかった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マラリアは毎年2億人以上の感染者と50万人近くの死者を出す重要な感染症である。しかしながら十分に有効なワクチンは得られていない。マラリアのような慢性感染症では、感染に伴い宿主の免疫応答が修飾・抑制され、十分な免疫防御や免疫記憶が成立しない。従って、マラリアのような慢性感染症を克服するためには、これらの免疫修飾機構を解明することが重要である。 我々の発見したTr27細胞は、感染時に免疫を制御するT細胞であり、マラリアなどの全身性感染症で適度に免疫応答を調整すると考えられる。この細胞に関する理解を深めることは、次世代型の革新的ワクチン開発に重要な情報を提供する。
|