研究課題/領域番号 |
19H03484
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高井 俊行 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (20187917)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 免疫チェックポイント / 細胞接着 / インテグリン / シグナル制御 / 免疫制御 / がん免疫 / 自己免疫 / 細胞外マトリックス / 抗体療法 / がん転移 / チェックポイント / 制御受容体 / 免疫調節 |
研究開始時の研究の概要 |
T細胞の免疫チェックポイント阻害抗体ががん免疫の増強に著効を示し世界的に注目されているが,同時に自己免疫のリスクが上がるため,がん免疫と自己免疫の双方をバランスよく調節できる技術の開発が希求される。本研究はT細胞/B細胞/ミエロイド系細胞の新しい免疫チェックポイントB4-B4L1軸を解明し,がん,自己免疫のモデル実験系でこれの修飾により両疾患がバランス良く一括制御できる方策を見出す。
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研究成果の概要 |
免疫チェックポイントLILRB4がマクロファージ,樹状細胞などに発現し,免疫系を制御する分子機構を解析したところ,LILRB4が生理的リガンド分子であるフィブロネクチン,とりわけそのN末端30キロダルトンドメイン(FN30)を認識することを発見し,フィブロネクチン結合性インテグリンをはじめとする細胞接着に伴うFocal Adhesionシグナルを制御していることを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞接着には細胞外マトリクス分子群を認識するインテグリンの活性化が伴い,これが起点となって様々な細胞内シグナルが導入されて細胞接着が確立され,増殖,分化,移動などの細胞機能が実行されることが知られていた。しかしこれを制御する機構は知られていなかった。本研究成果は細胞接着を起点に始まるシグナルを最も上流部で制御している分子がLILRB4であることを発見したものである。インテグリンなどの細胞接着は多様な生理機能のみならず疾患にも深く関わっていることは言うまでもなく,これを制御する機構が同定できたことは創薬にも新たなルートを拓くものであり,学術的,社会的意義は大きい。
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