研究課題/領域番号 |
19H03489
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49070:免疫学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
鈴木 一博 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 教授 (60611035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 交感神経 / 免疫応答 / 濾胞樹状細胞 / 記憶免疫応答 / B細胞 / イメージング / 免疫記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
リンパ節においてB細胞を介する免疫応答の場となるリンパ濾胞の周辺部分には交感神経が投射しており、リンパ濾胞を構成する細胞には交感神経からの入力を受け取るための受容体が豊富に発現している。このことから、交感神経とリンパ濾胞は機能的なユニットを形成していると考えられる。本研究では、この交感神経とリンパ濾胞から成る機能ユニットの構造と動態を可視化するとともに、免疫応答における役割を明らかにする。本研究は、交感神経を操作することによる免疫増強法の開発につながると期待される。
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研究成果の概要 |
リンパ器官における交感神経の分布様式と、リンパ濾胞の構成細胞におけるノルアドレナリン受容体の発現から、交感神経とリンパ濾胞は機能的なユニットを形成していると考えられる。本研究では、交感神経がリンパ濾胞の構成細胞に及ぼす影響に注目して、交感神経の免疫応答における役割を明らかにすることを目的とした。本研究の結果、交感神経が免疫応答の成立に重要な役割を果たすことが明らかになるとともに、交感神経がリンパ濾胞ストローマ細胞の形態と機能を制御していることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、交感神経がリンパ濾胞ストローマ細胞の形態と機能に多大な影響を及ぼすことを明らかにし、リンパ濾胞ストローマ細胞が交感神経による免疫制御において重要な役割を果たすことを示した点において学術的に有意義である。また、本研究は、交感神経活動を操作することにより免疫応答の強度を制御し得ることを示唆しており、神経系による免疫制御という新しいコンセプトに基づいた免疫賦活化法の開発につながる点において社会的にも有意義である。
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