研究課題/領域番号 |
19H03514
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
割田 克彦 鳥取大学, 農学部, 教授 (40452669)
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研究分担者 |
保坂 善真 九州大学, 農学研究院, 教授 (00337023)
太田 健一 香川大学, 医学部, 助教 (50403720)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | スタチン / がん細胞 / メバロン酸経路 / 細胞運動 / メタボローム / 薬剤感受性 / 上皮間葉転換 / コレステロール代謝 / 低酸素 / 細胞老化 / 低酸素応答 / 薬効評価と予測 / 化学療法 / がん代謝物 / ポリアミン / スタチン系薬剤 / がん細胞の特性 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまでに,スタチンが効果を発揮するがん細胞の特徴に関して基礎データを積み重ね,E-カドヘリンを細胞膜上に発現しているがん細胞はスタチン耐性を示すことを報告してきた。しかし,スタチン耐性株の中でも耐性のレベルが,スタチン感受性株の中でも感受性のレベルが存在し,スタチン感受性を保証する分子の同定には至っていない。本研究を通じて,がん細胞のスタチン感受性を直に反映する分子を絞り込み,スタチンが効くがんの的確な診断と臨床応用に結び付ける。さらに,スタチンが,がんの転移を抑制し生存率の向上に寄与しているのではないかとの仮説のもと,がん細胞の運動解析など,腫瘍生物学の観点から明らかにしていく。
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研究成果の概要 |
脂質異常症治療薬のスタチンは、近年がん治療への応用が期待されている。本研究では、スタチン感受性および耐性がん細胞株を用い、(1)上皮間葉転換(EMT)とスタチン感受性との関連、(2)がん細胞のスタチン感受性に関わる代謝系、(3)転移に関わる細胞運動への影響を解析した。その結果、EMTはスタチン感受性を増加させることが示され、また、スタチン感受性/耐性がん細胞株は、スタチン処置後に異なる代謝プロファイルを示し、その差異がスタチン感受性に関わる候補因子として浮かび上がった。さらに、スタチン感受性がん細胞では、薬剤耐性能や浸潤転移能が亢進する低酸素条件でも、制がん効果を発揮する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スタチンの作用メカニズムを考えると、スタチンと他剤の併用で、がんの治療効果が上がることが予想される。しかしながら、それは、がん細胞がスタチンに対して感受性を示すのが前提であって、そもそもスタチンに感受性を示さないがん細胞では他剤との併用効果が望めない。本研究では、がん細胞の上皮間葉転換(EMT)とスタチン感受性との関連性を示し、また、スタチン処置したがん細胞の代謝物から情報を得て、スタチンの効果を増強させる可能性のある代謝系をスクリーニングした。候補に挙がった代謝系の阻害剤とスタチンを併用することにより、スタチンが効果を発揮するがんの種類や適用範囲を広げられるものと期待される。
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