研究課題/領域番号 |
19H03526
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
冨田 章弘 公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター ゲノム研究部, 部長 (40251483)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
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キーワード | がん細胞 / 代謝異常 / ストレス応答 / がん化シグナル / 分子標的治療 / がん化シグナル、 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍内環境でのがん細胞の生存・増殖には、グルコースやアミノ酸などの栄養素の不足に対するストレス適応機構が重要な役割を果たしている。本研究では、種々のがん化シグナルやその関連因子による、がん細胞のストレス適応の制御機構に焦点を当て、その分子機序ならびに腫瘍増殖における役割を明らかにし、治療標的としての有用性を検証する。そして、腫瘍環境選択的、かつ、がん細胞選択的な新しい治療法開発への展開を目指す。
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研究成果の概要 |
Integrated Stress Response (ISR)は、細胞内の代表的な代謝ストレス応答経路であり、細胞防御機構として機能する。本研究では、種々のがん化シグナルやその関連因子による、がん細胞のISR制御の分子機構や腫瘍増殖における役割に焦点を当て研究を進めた。そして、がん化シグナルの下流でISRの制御に関わる因子の同定に成功した。また、ISRの制御機構を破壊し合成致死を誘導する治療法開発に向けた研究を推進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的特色は、がん細胞の代謝ストレス応答のなかで、がん化シグナルによって制御されるメカニズムを明らかにし、がん特異的にストレス応答を破綻させる方法を開発しようという点にある。基盤的な情報を蓄積することに加え、既に臨床で使用されているがん化シグナル阻害剤を用いた実証的な検討も行った。速やかな臨床応用の可能性も期待される本研究の成果は、新たながん治療法の開発という社会的要請に応えるものと位置づけられる。
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