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柔軟な判断の神経メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H03531
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分51010:基盤脳科学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

宇賀 貴紀  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50372933)

研究分担者 熊野 弘紀  山梨大学, 大学院総合研究部, 特任助教 (40568325)
三枝 岳志  山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (70215523)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
キーワード霊長類 / 意思決定 / 高次視覚野 / 頭頂葉 / 機能結合 / 脳・神経
研究開始時の研究の概要

環境に応じて柔軟に判断を切り替える能力は、ヒトを含めた霊長類特有の認知機能である。我々はこれまで、2つの環境(ルール)に応じて柔軟に判断を切り替えるタスクスイッチ課題を用い、判断形成における情報収集過程のダイナミックな制御を明らかにしてきた。本研究では、タスクスイッチ課題に重要であると思われる3つの脳領域間の相互作用の因果関係を解明することで、柔軟な情報収集を可能にする神経ネットワークメカニズムを明らかにする。

研究成果の概要

環境に応じて柔軟に判断を切り替えるタスクスイッチングは、ヒトを含めた霊長類特有の適応的な認知機能である。我々はこれまで、2つの環境(ルール)に応じて柔軟に判断を切り替えるタスクスイッチ課題をサルに適用し、柔軟な判断の神経メカニズムを解明してきた。その結果、迅速な判断の切り替えを行う際、脳は頻繁に遭遇する環境に則した判断の専用回線を準備し、必要な回線が使われるよう、判断形成における情報収集過程をダイナミックに制御することを解明した。本研究では、タスクスイッチ課題に重要であると思われる3つの脳領域間の相互作用を解明することで、柔軟な情報収集を可能にする神経ネットワークメカニズムを明らかにする。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、意思決定研究の2大潮流の1つである知覚判断の系を用い、環境(ルール)に依存した素早い判断の切り替え(タスクスイッチング)という霊長類に特化した実行機能の神経ネットワークを、独自に開発した課題を用いて解明する点にある。知覚判断の系は判断に必要なプロセスがよくわかっている上、それぞれのプロセスに対応する脳部位とニューロンの電気生理学的な振る舞いが解明されていることから、神経回路・神経ネットワークに体系的にアプローチできる。また本研究では、タスクスイッチにおける必要な専用回路の選択の実体が、判断形成における情報収集過程のダイナミックなゲイン制御であるという独自の仮説を検証した。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実績報告書
  • 2019 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Task-Specific Employment of Sensory Signals Underlies Rapid Task Switching2022

    • 著者名/発表者名
      Sasaki Ryo、Kumano Hironori、Mitani Akinori、Suda Yuki、Uka Takanori
    • 雑誌名

      Cerebral Cortex

      巻: - 号: 21 ページ: 4657-4670

    • DOI

      10.1093/cercor/bhab508

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] 柔軟な判断における感覚領野ー判断関連領野間の同期振動2020

    • 著者名/発表者名
      須田 悠紀、宇賀 貴紀
    • 学会等名
      第43回日本神経科学大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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