研究課題/領域番号 |
19H03539
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
西 真弓 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40295639)
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研究分担者 |
牧之段 学 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (00510182)
遠藤 のぞみ 奈良県立医科大学, 医学部, 研究助教 (90802819)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 社会集団での行動解析 / ストレス / 幼児虐待 / Hikikomori / 化学遺伝学 / マウス / AR-LABO / 社会集団での行動表現型 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、虐待やHikikomoriなど劣悪な生育環境は、種々の精神疾患の危険因子であると言われており、適切なケアの確立は喫緊の研究課題である。これまで様々な動物モデルを用いた基礎研究が展開されてきたが、生育環境が社会的集団生活における行動にどのような影響を与えのるかについては未だ明らかにされていない。本研究では、研究代表者らが近年開発した『社会的集団行動の解析が可能な新システムAR-LABO』と脳領域特異的に神経活動の制御が可能な化学遺伝学を用い、「幼少期生育環境」‐「社会的集団での行動表現型」‐「責任脳領域」の関係を明らかにし、被虐待やHikikomoriの神経基盤の理解を目指す。
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研究成果の概要 |
近年、虐待やHikikomoriなど劣悪な生育環境は、種々の精神疾患の危険因子であると言われており、適切なケアの確立は喫緊の研究課題である。本研究では、研究代表者らが近年開発した『社会的集団行動の解析が可能な新システムAR-LABO』とAI技術を組み合わせ、母子分離(MS)マウスの行動について解析した。その結果、母子分離マウスは社会集団において、同じケージ内の他マウスに対する接近嗜好性において対照群と逆相関を示し、愛着障害様の行動をとることが示唆された。DREADD法により海馬、扁桃体、前頭前野等を操作する実験を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、虐待やHikikomoriなど劣悪な生育環境は、種々の精神疾患の危険因子であると言われており、適切なケアの確立は喫緊の研究課題である。本研究は、虐待及びHikikomori夫々の動物モデルである母子分離マウス及び思春期社会的隔離マウスの社会的集団における行動表現型について、申請者らが独自に確立した新しい行動解析システムのAR-LABOを用いて同定した。さらに化学遺伝学により神経活動レベルと社会的集団における種々の行動との関連を検証するシステムの開発に取り組んだ。得られた研究成果は、被虐待やHikikomoriの神経基盤を明らかにし、そのケア/治療法の開発に繋がる有意義なものである。
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