研究課題/領域番号 |
19H03541
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植松 朗 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任講師 (90716242)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 15,730千円 (直接経費: 12,100千円、間接経費: 3,630千円)
|
キーワード | 消去 / 前頭前野 / 恐怖 / 報酬 / 光遺伝学 / イメージング / オプトジェネティクス / 神経回路 |
研究開始時の研究の概要 |
快もしくは不快な記憶を抑制する神経回路には前頭前野という脳部位が関与していると考えられている。しかしながら、よりミクロなレベルでは前頭前野は他の脳部位への繋がりによって分類できる異なる神経群が存在している。そこで本研究では、よりミクロレベルで異なる神経群を分類し、それぞれが快・不快感情の抑制にどう関係するかを最新の方法を用いて検討を行う。
|
研究成果の概要 |
脅威や報酬を予期する刺激に対して、結果が変わった後も過剰な予測反応を示し続けることは病的状態につながりうる。前頭前野が情動反応を変更するのに重要であると言われていた中で、本研究では詳細な神経機構について検討を行った。最新の研究ツールを開発・使用することにより、前頭前野における特定の神経細胞群が脅威や報酬を予期する刺激に対する行動変容に重要であることを解明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脅威や報酬を予測する結果が異なった場合には予測をアップデートし、状況に適応していくことが必要とされる。アップデートする過程において前頭前野が重要であるが、詳細な神経回路メカニズムについては解明されていなかった。本研究においては動物モデルを用いることで報酬や恐怖を予測する刺激がアップデートされる際の前頭前野のより詳細な神経回路機能を解明した。さらに、神経応答についても新たな知見を売ることができた。PTSDや報酬依存といった病的状態においては前頭前野の機能に異常をきたしていると考えられ、本研究の成果がこれらの理解につながると考える。
|