研究課題/領域番号 |
19H03552
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
坂井 敦 日本医科大学, 医学部, 講師 (30386156)
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研究分担者 |
齋藤 文仁 日本医科大学, 医学部, 准教授 (20360175)
山田 岳史 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
丸山 基世 日本医科大学, 医学部, 助教 (60709757)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
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キーワード | 神経障害性疼痛 / マイクロRNA / 細胞外小胞 / 一次感覚神経 / バイオマーカー / lncRNA / オキサリプラチン / microRNA / 細胞外RNA / circRNA |
研究開始時の研究の概要 |
近年、細胞外に存在するRNAが細胞間情報伝達を担うことが示されてきているが、我々は実際に一次感覚神経の障害により放出される細胞外RNAが神経障害性疼痛に寄与する可能性を見出している。本研究では、ヒトの病態の経過と対比し実際に変化する細胞外RNAを対象として、その細胞間情報伝達および分子メカニズムを明らかにすることで、末梢神経障害の発症や難治化の分子機構解明を目指す。細胞外RNAの特性を検討することによって、従来の研究では成し得なかったヒト疾患の進行とリンクした病態分子基盤の解析が可能となり、末梢神経障害の早期検出と疼痛難治化の予防を可能とする治療戦略の開発に繋がることが期待される。
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研究成果の概要 |
細胞外RNAは能動的に放出され、近傍の細胞に取り込まれて機能することで細胞間情報伝達を仲介することが知られている。本研究では、細胞外RNAを包括的に解析することでヒトに有効な次世代の疼痛治療戦略となりうる末梢神経障害の早期検出と疼痛治療の可能性を模索した。実験動物およびヒトiPS細胞に由来する一次感覚神経を用いて、神経損傷やオキサリプラチンによる神経障害性疼痛に対するバイオマーカー候補や神経障害性疼痛に関与する分子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通して、一次感覚神経から放出される細胞外RNAは神経障害性疼痛における治療標的となる可能性を有することが明らかになった。また、一次感覚神経からの細胞外RNA放出は疾患特異的に変化し、血中で検出可能なことから疾患バイオマーカーとなりうる可能性も明らかになった。一次感覚神経から放出される細胞外RNAの病態機能的意義を探索していくことで、神経障害性疼痛における新規治療戦略に繋がっていくことが期待される。
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