研究課題/領域番号 |
19H03583
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
高橋 英彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60415429)
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研究分担者 |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00190728)
樋口 真人 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 部長(定常) (10373359)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 遅発性精神病 / バイオマーカー / 脳画像 / 遅発性統合失調症 / イメージングバイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
統合失調症は典型的には青年期に発症するが、中高年になって初めて幻覚妄想を呈する遅発性精神病と呼ばれる一群がある。これらは生物学的に異なる疾患であるか、異なる場合、遅発性精神病は認知症の前駆期であるかに関して、鑑別が困難である。代表者らが開発した安静時fMRIによる典型例統合失調症のバイオマーカーを遅発性精神病に適用し、典型的な統合失調症らしさが高い群と低い群を抽出する。次に両群にタウ・アミロイドPETを実施する。MRIとPETによる画像バイオマーカーによって遅発性精神病の鑑別方法を確立する。
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研究成果の概要 |
申請時には、投稿準備をしていた安静時fMRIによって得られる機能的脳結合による統合失調症のバイオマーカーの論文が、受理、公刊された(Yoshihara et al Schizophr Bull 2020)。タウ病変の空間的分布により①アルツハイマー病に典型的なパターン、②大脳皮質基底核変性症やピック病のような前頭側頭葉変性症パターン、③ ①や②に当てはまらず大脳皮質局所に集積を認める今回、初めて認められたパターンが考えられた。なかでも統合失調症らしさが低いと判定された遅発性精神病では③の新規パターンを呈することが多いこと予想された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遅発性精神病が認知症の前駆期であるか否かを判別することは、長い精神医学の歴史の中でも学問上、常に重要なテーマであったとともに、臨床の上でも統鑑別可能となれば、不適切な向精神薬の投与を軽減し、早期から認知症の予防の策を講じることも可能となり、医療・福祉への波及効果も大きい。
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