研究課題/領域番号 |
19H03593
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小川 美香子 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (20344351)
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研究分担者 |
久下 裕司 北海道大学, アイソトープ総合センター, 教授 (70321958)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 光治療 / PET / 光音響イメージング / 分子イメージング / 光音響 |
研究開始時の研究の概要 |
光免疫治療法は、近赤外光によりがん細胞のみを特異的に殺傷する新たな手法である。免疫を活性化すること、正常細胞を傷つけないことを大きな特徴とし、治療効果も高いことから注目されている治療法である。現在、米国および日本で臨床試験が行われており、良好な結果を示している。しかし、その開発経緯から、細胞障害のメカニズムが判っていないため、より効果および汎用性の高い新規薬剤開発は阻まれている。 そこで本研究では、PETおよび光音響によるインビボ分子イメージング法を用い、PITのインビボでのメカニズム解明を目指す。さらに得られた知見をもとに、PITの汎用性・有効性の向上を目指した展開を図る。
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研究成果の概要 |
光免疫治療法は、光感受性色素IR700を抗体に結合させた薬剤を用いるがんの新しい光治療法である。本研究では、申請者の専門領域であるインビボ分子イメージング法を用い、PITを評価した。さらに長波長化・ペプチド薬剤の開発による汎用性・応用性向上を目指した。 PETおよびARGの結果から、PITにより照射側腫瘍の中心部への酸素供給が亢進されることで、低酸素状態が解消されたことが示唆された。小分子薬剤GUL-IR700は抗体-IR700よりも1O2の寄与が大きいものの凝集体形成を介しても細胞を傷害する可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本成果により、PITに必要とされる色素の構造、キャリアの分子量など、薬剤側の要点が明らかとなった。これを基に、より効果的な薬剤開発へとつながる可能性がある。
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