研究課題/領域番号 |
19H03594
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石川 正純 北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (80314772)
|
研究分担者 |
小川原 亮 京都大学, 化学研究所, 助教 (00807729)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
|
キーワード | SOF検出器 / PQD法 / DOI-PET / BNCT / 中性子計測 |
研究開始時の研究の概要 |
加速器BNCTでは、熱外中性子を主たる成分として照射することから、異なる中性子増感物質を含むシンチレータを組み合わせたマルチプローブ型SOF検出器を開発し、熱中性子量、熱外中性子量、ガンマ線量を同時に評価できるシステムの構築を目指す。また、BNCTでは患部におけるホウ素(10B)濃度を推定するために、18F-BPA PET撮像中に血中ホウ素濃度を測定可能な腕部装着可能な小型PET装置を開発する。
|
研究成果の概要 |
熱中性子照射量をリアルタイムで測定可能なSOF検出器を改良し、異なる中性子増感物質を含むシンチレータを組み合わせることにより、熱中性子量、熱外中性子量、ガンマ線量を同時に評価することが可能な新たなSOF検出器の開発を行った。 また、血中ホウ素濃度を直接評価する方法として、18F-BPA PET撮像中に同時に血中ホウ素濃度を測定するための腕部装着可能な小型PET装置を開発を目指した。当研究室で開発したPQD法を用いたDOI検出器を新たに開発した。4層に重ねたシンチレータを用いた実測での実験において、位置敏感型光電子増倍管の任意の位置における深さ方向の弁別能が十分にあることを確認した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加速器BNCTでは、熱外中性子を主たる成分として照射することから、熱外中性子照射量をモニタできる検出器の開発が望まれている。本研究で開発を試みたマルチコア型SOF検出器では、熱外中性子量のみならず、熱中性子量、γ線量も同時に評価可能であることから、腫瘍への適切な線量投与量を把握するのみならず、正常組織への被ばく量も同時に推定可能となることから、臨床上非常に有益である。 また、本研究で開発を試みた腕部装着型PET装置では、18F-BPAを用いた PET撮像の際に腫瘍組織と正常組織の薬剤取込比率を直接評価することで、治療効果予測の精度を飛躍的に向上できると期待している。
|