研究課題/領域番号 |
19H03616
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
古庄 知己 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90276311)
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研究分担者 |
角田 佳充 九州大学, 農学研究院, 教授 (00314360)
岡田 尚巳 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00326828)
野村 義宏 東京農工大学, 農学部, 教授 (10228372)
岳 鳳鳴 信州大学, 学術研究院医学系, 助教 (20532865)
松本 健一 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (30202328)
上原 将志 信州大学, 医学部附属病院, 助教(診療) (30748108)
水本 秀二 名城大学, 薬学部, 准教授 (40443973)
三宅 紀子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, 研究所, 疾患ゲノム研究部 部長 (40523494)
吉沢 隆浩 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 助教 (40713392)
渡邉 敬文 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (50598216)
高橋 淳 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60345741)
宮田 真路 東京農工大学, 農学部, 准教授 (60533792)
山田 修平 名城大学, 薬学部, 教授 (70240017)
高野 亨子 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (70392420)
笠原 優子 日本医科大学, 医学部, 助教 (90391911)
山口 智美 信州大学, 医学部附属病院, 助教(特定雇用) (90802835)
林 正徳 信州大学, 学術研究院医学系(医学部附属病院), 講師 (20624703)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群 / デルマタン硫酸 / マウスモデル / iPS細胞 / 包括的病態解析 |
研究開始時の研究の概要 |
筋拘縮型(古庄型)エーラス・ダンロス症候群は、デルマタン硫酸の合成に必要な酵素の先天性の欠損により、先天性多発関節拘縮、皮膚過伸展性・脆弱性、全身関節弛緩・脱臼・変形、巨大皮下血腫などを生じる疾患です。研究代表者が発見し、疾患概念を確立、世界の研究をリードしてきました。本研究は、ALL JAPANの研究体制を基盤に、患者様由来の組織、iPS細胞、マウスモデルを用いた包括的解析を行い、デルマタン硫酸欠乏が、細胞・組織・臓器にどのような影響を及ぼすか解明することを目的としています。デルマタン硫酸の発生・結合組織維持における普遍的意義が明らかになることが期待されます。
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研究成果の概要 |
筋拘縮型(古庄型)エーラス・ダンロス症候群(Musculocontractural Ehlers-Danlos Syndrome;mcEDS)は、CHST14変異(mcEDS-CHST14)またはDSE変異(mcEDS-DSE)による全身性のデルマタン硫酸欠乏に基づき、発生異常および進行性の結合組織脆弱性を特徴とする疾患で、研究代表者が発見し、疾患概念を確立、世界の研究をリードしてきた。本研究により、ALL JAPANの関連領域研究者による臨床的、基礎的解析を遂行、全世界48家族66患者の自然歴、マウスモデルにおける皮膚病変および筋病変の発症機序を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、本邦の研究者(代表者)が発見、国内共同研究で原因遺伝子を単離し、疾患概念を確立した筋拘縮型(古庄型)エーラス・ダンロス症候群を対象とした独創的なプロジェクトである。国際共同臨床調査を主導し成果を発信することで、世界における本疾患の診療向上に貢献した。また、マウスモデルの皮膚および筋病変の解析を通じてデルマタン硫酸の生物学的意義を示した。臨床・基礎の様々な分野の研究者が本プロジェクトを通じて交流を重ね、デルマタン硫酸の生物的意義を探索するユニークな学術研究領域を形成した。稀少疾患を入り口に生命の本質に迫る新たな融合研究の可能性を示す上で重要なプロジェクトと位置付けられる。
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