研究課題/領域番号 |
19H03623
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
神山 淳 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30437511)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | CHARGE症候群 / 脳オルガノイド / iPS細胞 / エピジェネティクス / iPS細胞由来脳オルガノイド / エンハンサー制御 / CHARGE症候群 / iPS細胞由来脳オルガノイド溝田 / 1細胞RNA-Seq / 1細胞ATAC-Seq |
研究開始時の研究の概要 |
CHARGE症候群は複数の臓器において発達異常や発生異常が見出される疾患である。その原因遺伝子CHD7はエンハンサー制御を司る遺伝子であり、中枢神経系においては神経系特異的エンハンサー領域においてその活性を制御する因子である。本研究課題においては脳オルガノイドを用い、CHARGE症候群の中枢神経系症状を詳細に解析し、エピゲノム制御による治療法開発への基礎的基盤を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究では、CHD7が中枢神経系の神経前駆細胞におけるエンハンサー制御に重要であることを解明するため、CHARGE症候群患者由来のiPS細胞を用いた脳オルガノイドモデルを使用し、エピゲノム制御機構を解析した。具体的にはCHD7の標的遺伝子とエピゲノムの状態を調査し、CHD7が組織特異的なpioneer因子と結合してエンハンサー活性を調節するメカニズムや、グリア細胞の成熟異常を発見しました。また、新規因子XがCHD7と共役し、核内で液滴を形成して転写活性化に関与することを見出し、この機能の阻害がCHARGE症候群患者の表現型を再現することを確認しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CHD7遺伝子と関連因子の機能解明により、早期診断や適切な治療法の開発が進むことで、患者の生活の質向上や医療費削減が期待される。また、遺伝的リスクを抱える家族への正確な情報提供や、エピゲノム制御と転写調節の新たな知見の提供を通じて、他の神経発生障害の理解や治療法開発にも寄与する可能性がある。これにより、CHARGE症候群患者やその家族が病気を理解し、対処するための支援が強化され、社会全体の理解が深まることが期待される。
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