研究課題/領域番号 |
19H03645
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
溝口 充志 久留米大学, 医学部, 教授 (50258472)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2019年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
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キーワード | 炎症性腸疾患 / ターミネーションB細胞 / Breg細胞 / Preg細胞 / NKB細胞 / インターロイキン10 / インターロイキン12 / 双方向性分化 / Breg細胞 / ナチュラルキラー様B細胞 / ターミネーターB細胞 / 炎症終息 / IBD / IL-12p35 / IL-10 / NKLB細胞 / 炎症性腸疾患(IBD) / Preg / 異所性IL-10産生 / ナチュラルキラーB細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、炎症性腸疾患に分類される潰瘍性大腸炎とクローン病では異なった機序が炎症の終息すなわち「ターミネーション」に寄与している可能性についてマウスモデルを用いて探求する。ひとたび活性化された免疫反応は自然に終息するようにプログラムされているが、炎症性腸疾患において炎症終息の機序は明らかにされていない。本研究は、「ターミネーション」の側面から、現在のIBDの治療目標である「寛解導入・寛解維持」から「完治」を目指した新たな治療戦略開発に挑む。
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研究成果の概要 |
免疫はバランス、そしてバランス、さらにバランスと言っても過言でなく、バランスが崩れると自己免疫疾患やアレルギー疾患を起こしてしまう。これまでの多くの研究は、病気の悪玉となる細胞に焦点があてられ、悪玉を倒す事により病気を治すという概念が主流であった。本研究では、悪玉細胞でなく、バランスを保つ細胞に着目し、免疫のバランスを維持する事により悪玉細胞を生まれさせなくする方法を模索する。これにより、本邦で右肩上がりに増え続け、一生涯付き合わないといけない炎症性腸疾患対し、一生涯付き合わなくともすむような「完治」を導く治療戦略開発の糸口につながる基盤の形成を目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫バランスの維持に寄与しながらも、研究の歴史が浅い「Preg」と「NKB」と呼ばれる細胞に着目し、マウスを用いた実験系で、これらの細胞が「どのようにして生まれ」そして「何によって抑制」されるかを解明した。これまで発見されている細胞群とは異なり、これらの細胞は環境因子に依存して多様性を持って生まれる事を見出しており学術的意義は高いと考えられる。
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