研究課題/領域番号 |
19H03664
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂尾 誠一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80431740)
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研究分担者 |
西村 倫太郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (00756091)
巽 浩一郎 千葉大学, 真菌医学研究センター, 特任教授 (10207061)
吉野 一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (40281547)
鈴木 秀海 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (60422226)
安西 尚彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70276054)
三輪 秀樹 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30832597)
椎名 裕樹 千葉大学, 医学部附属病院, 医員 (30782304)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 肺動脈性肺高血圧症(PAH) / 血管内皮前駆細胞(EPCs) / 肺移植 / 緑色蛍光タンパク質(GFP)発現ラット / 骨髄移植 / 肺動脈性肺高血圧症 / SU5416 |
研究開始時の研究の概要 |
肺動脈性肺高血圧症(PAH)の臨床課題は,薬剤抵抗性病変の克服である.内皮細胞の障害とその修復異常が同病変のカギとなる.修復は血管内皮前駆細胞(EPCs)がおこなうが,異性間肺移植実験などから,より強い障害が骨髄由来EPCsを動員し,薬剤抵抗性病変ができると推測された.そこで,骨髄由来EPCsを正常に操れば,薬剤抵抗性病変への新たな治療展開ができると考えた.本研究では,緑色蛍光タンパク質(GFP)発現ラットに肺移植および骨髄移植を応用し,PAHを誘導する. EPCsの特徴とその由来を明らかにし,その成果から現行の治療薬では達成できなかった新たな治療法の開発を目ざす.
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研究成果の概要 |
本研究は、骨髄移植および肺移植を介して、肺動脈性肺高血圧症(PAH)における血管病変構成細胞の起源を解明することを目的とした。本研究では、緑色蛍光タンパク質(GFP)ラットから骨髄移植したキメララットを、さらに雄ラットに雌ラットの肺を移植したラットを用いて、Sugen5416+慢性低酸素症(Su / Hx)により肺高血圧症(PH)を誘発した。その結果、肺血管病変構成細胞は骨髄由来細胞である可能性が強く、骨髄移植により骨髄機能を落とすことで重症肺高血圧症が抑制されたため、同細胞の動員・集積過剰がその病態進行に関与する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺動脈性肺高血圧症(PAH)の臨床課題は、薬剤抵抗性病変の克服である。内皮細胞の障害とその修復異常が同病変のカギとなる。修復は血管内皮前駆細胞(EPCs)がおこなうが、おもに組織由来、骨髄由来の二種類がある。前者は生理的障害の、後者はより強い障害の修復をになう。本研究では同病変に骨髄由来EPCsが存在し、その動員・集積過剰がその病態進行に関与する可能性が示唆された。本研究成果から、骨髄由来EPCsを正常に操れば薬剤抵抗性病変への新たな治療展開ができる可能性が示唆された。
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