研究課題/領域番号 |
19H03698
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
児玉 裕三 神戸大学, 医学研究科, 教授 (80378687)
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研究分担者 |
塩川 雅広 京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (50737880)
増田 充弘 神戸大学, 医学研究科, 講師 (60512530)
妹尾 浩 京都大学, 医学研究科, 教授 (90335266)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | IgG4関連疾患 / 自己免疫性膵炎 / 自己抗原 / 自己抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
IgG4関連疾患は、血清IgG4高値に加え、IgG4陽性の形質細胞浸潤による全身臓器の腫大と線維化をきたす原因不明の難病である。最近申請者らは、IgG4関連疾患の膵病変である自己免疫性膵炎において、その病因自己抗原がラミニン511であることを発見した。本研究では、IgG4関連疾患の各臓器病変における自己抗原を同定し、同疾患の全体像の病態解明を目指す。本研究により、我が国から世界へ発信してきた難病の病態解明が進み、新たな診断基準・診療体系の確立につながるものと期待される。
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研究成果の概要 |
申請者らは原因不明であったIgG4関連疾患の一つである自己免疫性膵炎の自己抗原ラミニン511を同定した。本研究では、IgG4関連疾患の他の臓器における自己抗原を探索し、同疾患の病態解明と診断法の確立を目指した。その結果、新規自己抗原候補としてラミニン511と結合するインテグリンファミリー分子を同定し、マウスモデルによる検証を行なった。また、これらの自己抗原に対する自己抗体測定キットのプロトタイプを作成した。これらの自己抗体は、細胞接着を阻害することにより病態へ寄与する病因自己抗体と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgG4関連疾患は未だ原因不明であり我が国の難病に指定されている。申請者らは以前、IgG4関連疾患の膵病変である自己免疫性膵炎の自己抗原としてラミニン511を発見した。本研究では、 新たな自己抗原としてラミニン511と結合するインテグリンファミリー分子が示唆された。これらに対する自己抗体の測定は本疾患の診断に有用と考えられ、測定キットのプロトタイプを作成した。また、これらの自己抗体は病態形成に寄与している可能性があり、これらを標的とする治療開発を進めている。
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