研究課題/領域番号 |
19H03705
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
金城 雄樹 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20570831)
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研究分担者 |
林崎 浩史 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50779907)
高橋 宜聖 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, センター長 (60311403)
高塚 翔吾 国立感染症研究所, 真菌部, 研究員 (90609398)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2019年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 肺炎球菌感染症 / ワクチン / 抗体 / NKT / 糖脂質 / NKT細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
肺炎は日本人の主な死因の1つであり、その原因として最も多い細菌が肺炎球菌である。肺炎球菌は、小児および成人の髄膜炎や中耳炎の原因菌としても重要である。肺炎球菌は種類(血清型)が多いことから、現在使用しているワクチンでは対応できない血清型が増加している。そのため、幅広い感染防御効果のあるワクチンの開発が求められている。本研究では、新しいワクチンによる免疫応答および感染防御効果を明らかにすることを目的とし、私達が見出した特徴的なリンパ球による抗体産生誘導機構の解析を行う。本研究の成果をもとに、効果の持続性に優れ、幅広い感染防御効果をもたらすワクチンの開発に繋げたい。
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研究成果の概要 |
肺炎球菌は肺炎や髄膜炎の主な原因菌である。特に問題になる小児および65歳以上の成人に対してワクチンが定期接種されている。現行ワクチンは有効であるものの,肺炎球菌は約100種類の血清型が存在するため,ワクチンに含まれない血清型による感染が問題になっている。
私達は幅広い感染防御効果をもたらす新たな肺炎球菌ワクチンの開発を目指し,新規肺炎球菌蛋白・糖脂質ワクチンによる抗体産生を介した感染防御効果を明らかにした。本研究では,本ワクチンによる感染防御効果に重要な役割を担うリンパ球の濾胞性ヘルパーNKT細胞の誘導およびその細胞を介した抗体産生細胞の誘導機構の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肺炎は本邦での主な死因であり,髄膜炎は小児でも致死的または重篤な障害をもたらす。肺炎球菌はこれらの重症感染症をひきおこす主な原因菌である。そのため,有効性の高い新規ワクチンの開発は社会的に重要である。
私達は幅広い感染防御効果をもたらす肺炎球菌ワクチンの開発を目指し,新規肺炎球菌蛋白・糖脂質ワクチンによる抗体産生を介した感染防御効果を明らかにした。本ワクチンによる感染防御に重要な役割を担うリンパ球の濾胞性ヘルパーNKT細胞の誘導およびその細胞を介した抗体産生細胞の誘導機構の一端を明らかにした。本知見をもとに有効性に優れたワクチンの開発に繋がる可能性が期待され,学術的意義が高いと考えられる。
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