研究課題/領域番号 |
19H03708
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
田中 知明 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50447299)
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研究分担者 |
橋本 直子 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (10724875)
横山 真隆 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20514871)
山形 一行 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (60455912)
永野 秀和 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任講師 (60788876)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2019年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 肥満 / 糖尿病 / ミトコンドリア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、ミトコンドリア超複合体の多面的機能と制御メカニズム、それらの肥満や糖尿病分子病態との関わりに対し、機能的構造様式の定量化・可視化解析とミトコンドリア会合分子群のノックアウトマウス解析を通じた超複合体制御システムのメカニズム研究を行い、代謝性疾患・生活習慣病を対象とした新たな疾患制御メカニズムの提唱とその制御に基づく革新的な診断・治療法開発への応用を目指すものである。
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研究成果の概要 |
糖尿病人口は年々増加し、2030年までには成人の10人に1人が糖尿病に罹患するなど、社会的問題となっている。我々は、グルタミン代謝に着目して、シングルセルなどの先端的解析手法を用いて、その肥満や糖尿病の発症病態に関わるメカニズムの解明をおこなった。特に、ミトコンドリアに局在するグルタミン代謝の鍵分子であるGLS2の重要性や、肝臓に存在する2型自然リンパ球が、がんと生活習慣病の接点で作用する新たな分子基盤となることが分かり、革新的な創薬標的として期待できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで生命活動に不可欠な生体内グルタミン代謝が、固体レベルでどのように肥満や糖尿病に影響を及ぼすかは、ほとんど明らかになっていなかった。本研究により、肝臓や脂肪、心臓などインスリン標的臓器における各々のグルタミン代謝が、臓器間ネットワークを構築して、個体の糖尿病状態や肝臓のインスリン抵抗性を調節していることが明らかとなった。また、インスリン標的臓器を構成する多種多様な細胞間相互作用のメカニズム解析を行った結果、糖尿病に関わる免疫系細胞の新たな役割を発見した。これらの研究成果は、新しい糖尿病治療戦略の開発基盤になるものであり、大きな学術的意義と社会的意義を持つ。
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